大阪万博で震災復興の歩み展示/復興庁

大阪・関西万博の「EXPOメッセ会場(WASSE)」において「復興庁万博テーマウィーク展示」が5月19日から24日までの日程で開催された。これは東日本大震災からの復興の歩みをテーマにした特別展示で、初日はオープニングセレモニーが開催され、伊藤忠彦復興大臣やPRアンバサダーの荒川静香氏、達増拓也岩手県知事、伊藤哲也宮城県副知事、内堀雅雄福島県知事らが登壇した。開会に際して伊藤大臣は「被災地が復興しつつある姿や、その魅力を発信する展示となっています。これが来場者と被災地を結ぶきっかけとなり、復興につながれば」と述べ、また荒川氏は「岩手、宮城、福島の復興に至る姿を多くの人が知り、学んでいただき、これからの生活に活かしていただきたい」と語った。
セレモニーの後は登壇者らが会場内の展示を視察した。会場は「つむぎ、つづける。」をテーマにファザード装飾された「Welcome」ゾーンを抜けると「Memory―震災伝承―」、続いて「Resilience―災害対応―」、「Kizuna―食・水産―」、「Future―最新技術・F―REI―」などのゾーンに分かれ、「復興のストーリー」を多面的に展示した。
「Memory―震災伝承―」ゾーンは、東日本大震災当時の映像や数字データを通して、その実態を時系列に沿って解説している。大型シアターでは、震災が発生した当時の様子や、その後の復旧、復興の過程で起こったこと、そして実際の映像で振り返る。地震と津波による大規模な災害の恐ろしさを、迫力の映像で振り返る。また、パネル展示は、津波の高さを表現したタペストリーなどがあり、その脅威を知ることができる。「Resilience―災害対応―」ゾーンは、被災地の災害対策や街づくりについて、震災の前から現在、未来に至る過程を「復興のストーリー」として展示。「Kizuna―食・水産―」ゾーンは、被災地の食や水産品などを試食も交えて展示した。伊藤大臣と荒川氏が試食メニューに舌鼓を打つ場面もあり、同大臣は「岩手、宮城、福島で食べることができます。ぜひ現地に足を運んでください」と呼びかけた。「Future―最新技術・F―REI―」ゾーンは被災経験から生まれた技術や製品の開発経緯、また「福島国際研究教育機構(F―REI)」の研究内容などを展示した。
一般入場が開始されると、岩手、宮城、福島と分かれた試食コーナーには、すぐに順番待ちの行列ができた。試食の「岩手県産サヴァ缶のトマト煮」(※サヴァ缶とはフランス語の挨拶と掛けたネーミングのサバの缶詰)を食べている女性に話を聞くと「落合陽一さんがプロデュースしたパビリオンが目当てで神奈川から来ました。この展示は会場前で呼び込みをしていて知りました。サバおいしいです」と楽しげにインタビューに答えた。また「宮城県産ミガキイチゴのはちみつかけ」が盛られたカップを持った男性に話を聞くと、ウェブサイトで事前に展示の情報を知っていたという。「愛知から来ました。震災に興味があったので、展示をとても興味深く見ました。イチゴもおいしい。全部食べて回りたいけど、これから飯田グループのパビリオンを予約しているのでまた来ます」と回答し足早に去っていった。









