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令和7年5月19日発行 第3552号 掲載

フォワーダで、環境対応、安全性向上も/高性能林業機械特集

 高性能林業機械の総合メーカー・イワフジ工業(株)(岩手県)は、フォワーダUEシリーズとして4型式(U―3E/4E/5E/6E)を揃え、それぞれスタンダードタイプ、ローダータイプ、ウインチ付きタイプ、ローダー・ウインチ付きタイプがある(U―3Eはスタンダードとローダータイプ)。展示会場では新製品のU―3Eを参考出展、高い出力と環境性能の両立、各スイッチの操作性向上、モニター表示の各種情報による機械の状況把握などの特徴をアピールした。
 同シリーズは、排ガス基準適合エンジン搭載で環境に優しく、モニター画面には各種情報を表示し、メンテナンス時間、エンジン故障診断など機械の状況を的確に把握できる。また、頑強なヘッドガード、気密性の高いフルキャビン、高速、低速に加えエンスト防止、オーバーラン予防、微操作ができるスピードコントロール機能、前後進・走行・停止などの操作が片手でできる電気式シングルレバー(操作性に優れるT型レバー)、グラップルローダの油圧システムの一新など、安全性、操作性を高める機能、加えてメンテナンスをしやすくする様々な配慮も施している。
 筑波重工(株)(岩手県)は、フィンランド・SAMPO ROSENLEW社のフォワーダを出展。FR28は、日本の作業道に合わせた車幅2570ミリで、最大積載量は10トン。強力ながら小型・パワフル、俊敏なフレーム、全輪駆動で、間伐作業でも最適なフォワーダとして設計されている。足回りは8輪ホイールタイプ。キャブは広々として視認性がよく静か。電動モーターでエンジンフードを開けるスイッチを設けるなど、安全作業、オペレータの疲労軽減、作業の効率化に寄与する。
 積み荷スペース長は3・8~4・4メートルに変更でき(オプション)、短い間伐材や丸太のままの積載に対応。積載スペース前のヘッドボードは油圧式で調整できる。また、クレーンは間伐作業向けに特別設計した10メートルリーチクレーンを搭載。位置が低いため横方向の安定性と視認性が高く、重量計を装備できることから、過積載の防止に役立つ。
 (株)前田製作所(長野県)の新開発フォワーダFC560Sは、最大積載量5600キロ。キャビンは転倒時保護構造ROPSの強度を持たせてオペレータの安全を守り、好評のリンクスライドドアの採用で、狭い場所でも障害物にぶつけることなく開閉が可能。また、死角となる後方と右方向をモニターできるカメラを搭載。大型7インチマルチモニターで様々な情報の確認・設定ができ、カメラ映像はスイッチで後方と右方向の切り替え、スイッチ長押しで表示拡大ができる。
 このほか、傾斜計、走行スピードコントロール、自動駐車ブレーキ、過転回防止制御、アンチストール制御(登坂時のエンストを防ぐ走行速度の自動制御)、過積載警告及び積載量測定機能など、特に安全作業を確保するための機能が充実している。
 (株)諸岡(茨城県)は、毎年フォワーダのシリーズ拡充を進めてきており、特に木質資源の有効活用を掲げる事業方針に即して、バイオマス対応型フォワーダの開発に特徴がある。これまでは荷台が収縮し、積み込んだ枝葉を圧縮して積載量を増やすタイプの出展・実演を行ってきたが、先頃は荷台着脱式のフォワーダ「MST55MH」を新発売した。同機は、フックローダ搭載によって作業道わきにおかれた木質チップや林地残材入りのコンテナをそのまま積載し林道まで運搬できるもので、複数のコンテナを準備すれば、粉砕チップ製造(林地残材集積)・コンテナ積み・コンテナ運搬の一連の作業をピストン運搬でスピーディーに効率よく進めることができる。
 また、車両後部にはカメラを設置、コンテナ脱着時のフック、ガイドローラの状態を確認でき、加えて走行レバーを一定時間ニュートラルにした場合はエンジン回転数を自動的に下げるオートデセル機能を搭載、余計な燃料消費やCO2の排出を抑え、停車状態での騒音低減にも役立つ―など、環境対応、安全作業に配慮した様々な機能が盛り込まれている。

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