ドローン衝突回避へ国際規格発行/経済産業省

経済産業省は8日、「無人航空機衝突回避システムに関する国際規格(ISO15964)」が発行されたと発表した。ドローンにおいて、衝突回避技術の開発を推進するにあたり、今回の規格により、その方向性を統一することが可能となる。また、ドローンの社会実装に向けた各国の取り組みが加速することが期待される。
農業分野で広く利用されているドローンだが、他の航空機との衝突をどのように回避するかが、安全に利用する上で喫緊の課題となっている。そこで同省はかねてよりドローンの衝突回避に関する国際標準提案を支援しており、今般発行されたISO15964は同省及びNEDOが研究開発・標準化支援を実施したもの。2023年の「無人航空機の運航手順の規格(ISO 21384―3:2023)」改正時に新たに規定された、無人航空機の基本的な衝突回避手順の6ステップである(1)対象物の探知(2)ターゲットの認識(3)回避機動(4)回避結果の確認(5)元ルートへの復帰(6)元ルートでの飛行―を具現化する、衝突回避システムの基本アーキテクチャを規定している。
具体的にはドローンに搭載される、レーダーと光学センサーを備えた衝突回避システムについて、各種センサー機器の役割や探知・認識距離などの要求事項等を各ステップに沿って規定し、衝突回避6ステップで使用されるハードウエア・ソフトウエアとして(1)はレーダー、(2)(4)(5)は光学センサー(カメラ)、(3)(6)は処理装置を規定。これらの要求事項の規定の際には、NEDOの「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」(「NEDO DRESSプロジェクト」)における実証実験の成果や、2024年に公開されたISO/TR23267を根拠としている。
なお、これまでの経緯として、同省が2017年に支援を開始したドローンの衝突回避技術に係る研究開発・実証実験成果を基礎として、2023年10月には「無人航空機の運航手順の規格」が日本主導で改正されたほか、2024年4月には、無人航空機の衝突回避に関する技術報告書(ISO/TR23267)が日本主導で提案、公開された。









