所有区分別の機械保有状況/躍進2025林業機械17

林野庁技術開発推進室(塚田直子室長)がまとめ、同庁ホームページにアップしている「高性能林業機械の保有状況」では、様々な保有台数の推移から、この間の各種高性能林業機械を取り巻く環境変化はもちろん、機種ごと、都道府県ごとの変遷をまとめ、示している。各種高性能林業機械が林業現場にとっていまや欠かせぬ生産用機械となっているとともに、作業システムが形成されていく実態、変化が表れている。ここでは、所有者別保有台数の現状と変化をみる。
高性能林業機械の所有者別保有台数の現状、推移から何が見えてくるか。先に公表された令和5年度の保有状況によると、所有者別では、別表の通りで、会社1万472台(構成比69・5%)、森林組合3725台(同24・7%)、個人489台(同3・2%)、支援センター(林業労働力確保支援センターの略称)75台(同0・5%)、研究機関28台(同0・2%)、地方公共団体43台(同0・3%)、学校43台(同0・3%)、その他191台(同1・3%)となっており、会社所有が圧倒的に多い。会社と森林組合とを合わせると、94・2%となり、大半を占める。この2つの組織が高性能林業機械化の趨勢を握っている、といって過言ではなかろう。
所有台数が最も多い会社の機種別内訳は、フェラーバンチャ447台(会社所有での比率4・3%)、ハーベスタ1519台(同14・5%)、プロセッサ1522台(14・5%)、スキッダ65台(同0・6%)、フォワーダ3223台(同30・8%)、タワーヤーダ79台(同0・7%)、スイングヤーダ640台(同6・1%)、フォーク収納型グラップルバケット2655台(同25・4%)、その他の高性能林業機械322台(同3・1%)となっており、フォワーダを核とし、車両系を中心とする機械作業体系が組まれているのが分かる。
森林組合でも保有台数の最も多いのはフォワーダの1293台(森林組合所有での比率34・7%)。次いでプロセッサ601台(同16・1%)、フォーク収納型グラップルバケット599台(同16・1%)、ハーベスタ536台(同14・4%)、スイングヤーダ445台(同11・9%)となっており、会社所有に比べると架線系のウエートが高いこと、車両系ではフォワーダ、プロセッサへの依存度が大きいことなどが特徴だ。
また、会社所有の保有台数の機種が全体に占める割合をみると、フェラーバンチャ84・3%、ハーベスタ69・9%、プロセッサ65・9%、スキッダ69・1%、フォワーダ67・4%、タワーヤーダ49・4%、スイングヤーダ55・9%、フォーク収納型グラップルバケット77・8%、その他の高性能林業機械70%となっており、全体に占める会社の比率である69・5%との対比では、フェラーバンチャとフォーク収納型グラップルバケットの占める割合が大きく上回っており、両機種での推進役を担っている。
前年度調査との比率対比をみると、会社は前年度の65・6%から69・5%と3・9ポイントアップしているのに対して、森林組合は26・2%から24・7%と1・5ポイント減少。会社所有は令和2年度調査時の62・3%と比べても占有率では大きく上回っており、機械推進の牽引役を果たしている。









