厚生労働省:点検の義務化検討/補修・整備関連機器特集

厚生労働省は昨年より農業機械の安全対策に関する検討会を開催し、近年増加している農業における労働災害を減らす目的で、車両系農業機械の労働安全衛生法令による規制の必要性やその内容、具体的な対策などを検討している。
直近に行われた第7回の検討会(昨年11月開催)では、機械ユーザー事業者に対する規制として、機械構造に関する問題がないか確認するため、日常的な点検を実施することなどを議論した。ここでは第7回検討会より、点検の規制についての検討概要をみる。
第7回検討会では、これまでの検討会であげられた「農業機械の点検は確実に行うべき」「農業機械にも自主検査に関して何らかの措置が必要」などの意見を踏まえて、機械ユーザー事業者に対する点検の規制として、(1)農業機械に対する定期的な検査や点検等の必要性(2)検査・点検の頻度や内容―についてをどのように考えるかを論点に置き、議論を行った。委員から寄せられた意見の一部は次の通り。
▽安全な機械構造を維持するための規制は必要だが、兼業農家等が多い中で、全てを規制の対象にするのは難しい。規制にするもの、定期自主検査にするもの、影響が大きな大型機械等については特定検査にするなど、仕分けをして設定するのが妥当ではないか。大型機械は、例えば巻き込まれや転倒など事故のパターンによって、機種を選定していくなど。
▽農業機械は、1年のうち使われる期間がかなり限定されているものが多い。定期的な検査がどの程度の頻度で必要かは使われ方を見極めたうえで検討する必要。
▽現状では検査を必ずしもきちんとやっていないのでやるべきであり、特に日常的な点検の実施は義務付けることを検討。定期自主検査は、最初に参考にするとした車両系木材伐出機械が努力義務となっていることも踏まえて、複数機種を検討して、機種によっては義務・努力義務を検討してはどうか。
▽点検は絶対必要。季節性があるため、月次で定期自主検査を行うのはそぐわない機械が大部分だが、年に1回はきちんと見てもらうほうがいい。定期自主検査を努力義務としたうえで、なるべく年次点検を受けてもらえるようにインセンティブを打ち出してフォローしていくことを検討しては。使用前点検は必須であるため努力義務にしてはどうか。毎回点検することによって安全に対する意識も高まる。
▽年1回は規定検査をするのはあってもいいように思う。法人化している農家というのは、自分のところではなく、プロに頼んできちんとやっているところが多いので、もう一歩進めて特定自主検査でもいいのではないか。
▽定期検査を義務付けるとそれだけ多くの教育者が必要になる。始業前点検や定期自主検査をするならば、メーカーが教える人を準備して、動画か何かを提供しないと難しい――などのコメントが寄せられた。
次回以降の検討会では、これらの意見を取りまとめたうえで、引き続き検討を進めていく。









