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令和7年5月5日発行 第3550号 掲載

各社の新商品:大規模対応進める/トラクタ・作業機特集

 府県でも2ケタヘクタール規模が当たり前のようになってきた稲作。農業の人手事情を展望すると、今後さらに面積は拡大基調といっていい。こうした現場事情を踏まえ、圃場作業を担う作業機にも変化がみられ、各メーカーから供給される新規製品は、大規模対応あるいは作業迅速化のキャッチフレーズを付して普及を図る動きが目立つ。メーカーごとに田の春作業に活用される新製品の内容をみた。  (社名50音順)
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 小橋工業(株)(小橋正次郎社長・岡山県岡山市)のハイパーロータリの新モデル「SV」は、従来からあるSE、SRV、SRZのモデルチェンジ機とともに発表された。業界初のシングルミッション仕様で、最大適応馬力106PSかつ最大耕幅2・8メートルとした。従来モデルよりも機能を充実させながら、シングルミッションにより軽量かつリーズナブルな価格を実現した。また、キャスター付きスタンドを標準装備し、耕幅2・2~2・8メートルでフランジ仕様とホルダ仕様をラインアップ。60~106馬力のトラクタに最適なロータリ。
 SVを含めた新たな4モデルは、大型トラクタに対応した高い耐久性と機能性を誇り、新型の快適Z爪、S爪に加え、従来はオプション販売のみであった爪も標準でラインアップ。圃場の土質や水分など作業環境に最も適した性能(すき込み性能・砕土性能・土抜け性能・耐摩耗性など)を選べるように、爪の選択肢を大幅に広げた。
 新快適Z爪は、従来爪対比で、すき込み性能が向上し、作業速度アップや耕うん回数低減により、耕うん作業能率が20~33%向上。耐摩耗性も向上し、摩耗寿命は約1・2~1・4倍向上した。新S爪は、砕土性能を維持しつつ耐摩耗性が向上し、摩耗寿命は従来爪対比で約1・8倍向上した。また、低馬力で汎用性が高いハイパーZ爪や、高い耐久性を持つ強力爪など、人気の従来爪も標準ラインアップした。
 スピーディー作業を掲げ超耕速シリーズとしてハロー、ロータリ、畦塗機の商品ラインを拡充してきた(株)ササキコーポレーション(佐々木一仁社長・青森県十和田市)の最新機種は「アクティブロータリー」3機種。最高速度5・5キロ/時と驚異的な作業速度ながら高い作業精度を併せ持ち、耕うん回数を減らすことで作業能率を大幅にアップさせる。新しく作業幅2メートルのニューフェース(トラクタ適応馬力45~75PS)を加え、同2・2メートル、同2・4メートルの3機種18型式で構成。
 機能については、特許取得済みのCK爪の性能をより大きく発揮する新オーバーラップ配列の採用で馬力ロスを低減し、粘土質などの過酷な条件下でも安定した高速作業が行える点をアピール。作業速度を上げても砕土性能の低下が少なく、最高速度5・5キロ/時で作業効率を大幅に向上。作業時間の短縮によって、人手不足の解消、燃費低減はもとより、同作業時間でも多くの面積を作業できるため、規模拡大への対応や、水田・畑作・野菜作などの各作業が錯綜する中でも余裕をもって進められるようになる。
 また、全モデルにアシストレベラーを装備し、従来機の3分の1の力でレベラーを持ち上げられるようにした。さらに、ウェーブラバーとステンレスカバーを全モデルに装備。カバー内部でラバーに土が当たった際は振動で付着した土が落ち、加えてバイブロステンレスカバーにより可変式の上下振動で一層土の付着を低減、高速作業の効率性を保つ一方、爪の磨耗、馬力ロスを抑制する働きをもたらしている。
 松山(株)(松山信久社長・長野県上田市)は、好評のウィングハローWRZシリーズをモデルチェンジ、「ニプロウィングハローWRZ10シリーズ」とし、対応馬力、作業幅ラインアップは従来モデルを引き継ぎ、30~60馬力で3・2/3・4/3・6/3・9/4・2メートルの5種類とした。新機能として「SOIL PRESSURE」(ソイルプレッシャー、均平板加圧)と、新型の「SOIL SLIDER」(ソイルスライダー)を搭載している。
 ソイルプレッシャーは砕土の良い土質の圃場や、横吐きを抑えて通過後の田面に水を載せたい時は加圧をOFF、草や雑物が多い圃場や、砕土が悪い土質の圃場では加圧をONにし、圃場の状態に合わせて使い分けることができ、様々な圃場条件に即時に対応できるオペレーションを実現する。
 新型ソイルスライダーは、ソイルスライダーの配置と形状を改良し、雑物がからまりにくく、タイヤ跡へとスムーズに土を流す。また、外側ソイルスライダーと内側ソイルスライダーを前後に配置。内外が時間差で作用することで、それぞれが流した土が干渉することなくスムーズに流れる。外側と内側が並列に並んでいる場合よりも土の流れが良くなり、雑物がたまるのを防ぎ、タイヤ跡をきれいに埋め戻す。
 ちなみに同社は、北海道大型畑作向けのニプログランドハローEXEシリーズをモデルチェンジ、「EXE30シリーズ」として新発売。トラクタ適応馬力は100~170PS、最高作業速度時速10キロを実現している。同シリーズの最大の特徴は、6枚爪仕様ならではの砕土性能の高さで、石に強く、雑物の細断に優れた花型爪(BM6―1G)を採用し、硬い土質や野菜の残渣がある圃場でも効率よく砕土が可能。同シリーズより、転圧輪が左右両持ちの外部油圧シリンダー式となり、オプションのドリルヒッチの装着が可能となった。

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