MENU
令和7年5月5日発行 第3550号 掲載

2024年欧州農用トラクタ登録台数14.4万台/CEMA調べ

 欧州農業機械工業会(CEMA)は4月8日、2024年における欧州全体のトラクタ登録台数が20万4500台だったと発表した。このうち農業用トラクタは14万4000台となり、前年の15万7000台に比べ8・1%減少し、2014年以来、10年ぶりの最低水準となった。
 欧州における農業用トラクタの登録台数は2021年に直近のピークを付けた後、3年連続で減少し、2024年は2021年のピークに比べて20%減となった。
 この2024年の登録台数の減少の背景として、CEMAでは欧州の農家や生産者からのトラクタ需要の低下を反映していると指摘。需要低下の要因は多岐にわたるものの、主要な農業セクターにおける農家の収益性の低下、機械投資に対する政府支援の減少、欧州の多くの地域における悪天候などがあげられるとした。具体的なものとして、農産物価格の下落に対する農業投入資材コストの高騰、昨年の欧州における集中豪雨や干ばつなどを示した。
 農業用トラクタ登録台数14万4000台の内訳をみると、38キロワット以上が11万7900台(農業用トラクタ全体の82%)で前年比9・9%減となり、37キロワット(50馬力)以下が2万6500台(同18%)で同1・1%増となっている。
 規模別にみると、ほとんどの規模で前年に比べ減少したが、22キロワット以下の小型トラクタは微増、185キロワット(約250馬力)以上の大型トラクタは約20%増加した。185キロワット以上の大型トラクタは欧州全体のシェア9%を占め、前年の7%から2ポイント増加した。
 一方、2024年の農業用トラクタ登録台数を国別にみると、前年比で増加したのはスペインやポルトガルなどごくわずかとなり、2大市場であるフランス・ドイツとも減少。フランスは農業用トラクタ登録台数が3万3628台となり、前年比5%減となった。ただし、フランスでは標準トラクタの平均出力が増加し続けており、300馬力を超えるトラクタの登録台数は13%増と大幅に増加した。また、ドイツは農業用トラクタ登録台数が2万7595台となり、同4%減となった。ドイツにおいても小型・中小型クラスのトラクタは減少しているものの、110キロワット以上の大型トラクタは微増した。
 イタリアは、農業用トラクタ登録台数が1万5401台となり、前年比12・1%減と大幅に下落し、1952年以来最低の実績となった。一方、同国の中古トラクタ市場はピークに達し、5万7000台以上が販売され、前年比8%増となった。

カテゴリー別最新ニュース