創立50周年の実演展示会/ビコンジャパン

(株)ビコンジャパン(古田森社長・埼玉県さいたま市大宮区桜木町1の170・みずほビルⅠ7階)は4月24日、那須塩原市にある菊池牧場の圃場を借りて、創立50周年記念展示実演会を行い、クーン社製コンビネーションベーラー「VBP3260」のフィルムバインディング実演やビコンジャパンが取り扱う製品を展示。農家や流通業者などが集まり、熱心に製品実演や展示製品の説明に耳目を傾けた。
会の冒頭、古田社長が来場者に対し謝意を表した後、同社のこれまでの歩みや取り扱い製品などを紹介し、今回の実演展示会についての思いを述べた。
同社はオランダのビコン社のブロキャスやディスクモアの取り扱いから始まり、1990年代からは時代のニーズに合わせラインアップを拡大。ビコンのモア、モアコン、テッダー、レーキ、クーン社のベーラーやラッパー、ミキサーなどの牧草関係製品、畑作ではスプレッダやスプレヤー、マスキオガスパルゴ社の土耕機、播種機、草刈りの分野ではフェリー社のブームモアやオフセットシュレッダなどを扱うようになり、取り扱いブランドは20を超えている。
50周年を迎えるに当たってのスローガンに「Farming Makes Ours(ファーミング・メイクス・アワーズ)」を掲げている。これは農業が我々や我々を取り巻くものを作っていることを意味する。また、農業は作物を生産するだけではなく、人とのつながりやコミュニティ、社会自体を育んでいる側面もあり、さらには、同社が農業の力によってここまで成長してこれたという感謝の思いも込められている。
古田社長は「今後も高品質で高効率な機械や精密農業に関わる製品をサポートとセットで皆様にお届けしていきたい。海外メーカーとの連携を一層強固にしていく。日本は人口減少に転じているが、海外に目を向けると人口爆発による食料危機を見据え、大きな投資や技術開発を進めている。そのため、海外製品の新機能のアップデートも早まっている。海外のスピード感に追随しながら、日々の皆様をサポートしていく。これからも農業関係の皆様と共に成長していく企業として歩んで参りたい」などと述べた。
その後、関東営業所の正木一真所長が実演機のフィルムバインディングについて説明。フィルムバインディングは集草した牧草をネットの代わりにフィルムでロールしていくもの。巻かれたフィルムによって固く圧縮されたベールを作ることができる。酸素の侵入を防ぎ、高品質なロールができあがる。ベールを重ねても倒れにくい。ベール解体の際、水分の多い牧草であれば凍結してネットに絡みつくが、フィルムであれば簡単に剥がれる。廃棄の際、フィルムのみのため分別の必要もない。
一方、ネットバインディングにもメリットがあり、草に対する通気性の良さ、低コストなどが挙げられる。
今回実演した、クーン社のコンビネーションベーラー「VBP3260」は、通常の750ミリ幅のラップフィルム2本を使用した「ツインリール・フィルムバインディングシステム」に、ネットとフィルムの使い分けが可能なオプションも装着、目的に応じて使い分けができる。フィルムも低位置での交換が可能。ツインリールでは、巻きつける際の余白も通常のベーラーに比べ0・5層分節約できる。使用するフィルムのストレッチ率も強く、最大70%ストレッチするため、1500メートルのロールだとしても、ストレッチする分、長く使用でき、実際の交換回数を減らすことができる。フィルムも軽量で扱いやすい。
近年、フィルムバインディングは増加傾向にあり、輸入台数の約半数を占めるまでになっている。評価もユーザーの7割で高評価。「移動や貯蔵が楽」、「移動時に傷ついてもカビが発生しにくい」、「ベールの開封が簡単」、「フィルムとネットのゴミ分別がいらない」、「牛がネットを誤食しない」などの声が寄せられている。
コスト面ではフィルムバインディングの方が高いものの、牛にとって良い餌を与えられるというメリットは大きい。
説明後は、フィルムバインディングされた牧草の開封やVBP3260による集草からフィルムバインディングするまでの一連の作業を実演した。
その他の同社の取り扱い製品であるディスクモアコン、フロントモア、ロータリーテッダー、ツインレーキ、ロールベーラーなどの展示も行った。
古田社長は「今回の実演展示会は、10年先でも使っていただける最新製品やこれから普及していくであろう製品をお見せすることがコンセプト。実演したフィルムバインディングは、飼料の品質を高めて乳量を増やすというニーズに対する1つの選択肢にはなる。さらに、コンビネーションベーラーはベール作業とラップ作業が1台で完結する。市況の厳しい中にあっても、コンビネーションベーラーの需要は維持されていた。限られた人手で今後も営農を続ける生産者の皆さんには、必要な機械」と話した。
今後も中標津や千歳、九州などで実演展示会を開催していく。「50周年記念パーティーという選択肢もあったが、我々としてはお世話になったディーラーさんだけでなく、ユーザーさんと一緒にフィールドで、草や土の前で話す方が、我々らしいのではないか。今後の開催地もヘビーユーザーさんの多い場所で開催し、50周年の感謝をお伝えしていきたい」とも述べている。
牧草機械のみならず、開催地によっては、セクションコントロールができるワイドスプレッダーの実演展示も行い、フィルムバインディングと精密農業の2本立てでユーザーや流通関係者へ感謝の思いを伝えていくこととなる。また、製品購入者へオリジナルグッズを進呈するキャンペーンも通年で実施していく。









