高性能林業機械の保有状況:フォワーダ伸びる/高性能林業機械特集

既報の通り、林野庁技術開発推進室(塚田直子室長)がまとめ、ホームページで公表した「令和5年度の高性能林業機械の保有状況」。調査対象9機種の総合計は、前年度に比べて2465台増加し、1万5066台となった。調査の対象機種、内容が異なるため、単純な比較はできないが、保有台数としては、10年前(平成25年度)の6228台に比べ約2・4倍になっており、この間の高性能林業機械を中心とした機械化施業の進展ぶりが見て取れる。
ここでは、調査対象9機種のうち、ハーベスタ、プロセッサ、フォワーダ、スイングヤーダ、フォーク収納型グラップルバケットなど保有台数1000台以上の動向をみた。
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フォワーダは、総合計1万5066台のうち、31・7%を占め最多、4781台と群を抜いている。前年度の3651台と比較し1130台増えている。対前年度比131・0%と大幅に伸長した。
この数年の推移をみると、令和3年度に前年実績を下回ったが、翌4年度に対前年度比127・5%、788台増と急伸しており、2年続けて2ケタ、それも大きな伸びを示している。
これは、令和4年度以降、グラップルローダを搭載していない台数を含むなど、調査のあり方そのものが変わったこともあるが、それ以上に、路網整備の進展に伴い車両系の高性能林業機械の導入がしやすくなったことや、林業現場がフォワーダを軸とした機械施業体系を組んでいることなどが定着しているのが大きな要因だろう。現在、集材・搬出作業に欠かせぬ機械となっている。
枝払い、玉切り、集積作業を行うプロセッサと、この3つの作業に伐倒機能を備えたハーベスタも増えている。
保有台数2308台、構成比率15・3%のプロセッサは、前年度から52台増加、対前年度比102・3%となった。一方のハーベスタは構成比率14・4%の2174台、前年度から73台増えている。
この3機種が車両系の森林施業を牽引する立場となっており、合計の保有台数は9263台、全体の61・4%を占めている。
今回の調査で特筆すべきことは、令和3年度から調査対象となったフォーク収納型グラップルバケット及びフェラーバンチャが前年度に比較しそれぞれ765台、301台増えていることだ。特にフェラーバンチャは対前年度比で231・4%と倍以上の伸びを示している。
また、フォーク収納型グラップルバケットの増加台数765台は、フォワーダに次ぐボリュームとなっている。現場に欠かせぬ機種として位置付けられるまでになっている。
こうした車両系機械が着実に保有台数を伸ばしているのに対して、架線系機械はどうなっているのだろうか。
タワーヤーダは160台、前年度から8台増加、スイングヤーダは1145台、同11台増加となっている。構成比率は前者が1・1%、後者が7・6%となっており、2機種を合わせて8・7%と2ケタに届かない。急峻な地形が多い日本の林業にあって、架線系の集材技術をどのように取り入れていくのかは、操作、取り扱いのできる人材育成面なども含めて課題の1つとなっている。









