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令和7年4月28日発行 第3549号 掲載

造林の技術指針2/躍進2025林業機械15

 先週に引き続き、林野庁が3月31日付で長官通知した「造林に係る省力化・低コスト化技術指針」の内容をみる。これまでの調査や実証などにより明らかとなった省力・低コスト造林に資する技術について、基本的な考え方、技術的な事項、作業上の留意点などを定めた指針。これから更なる対応が求められる造林促進に向けての「確実な実装を図るための道しるべ」(林野庁造林間伐対策室)として、具体的な省力化、低コスト化技術を中心にまとめられている。
 同技術指針では、造林の省力化・低コスト化技術として8つを取り上げて、解説書をセットにして、各技術がどういったものなのかを説明している。今週は、8つに分けられた技術のうち、(1)伐採と造林の一貫作業(2)低密度植栽(3)下刈り回数の削減の3つ。技術指針の内容は次の通り。
 【伐採と造林の一貫作業】
 1 伐採と造林の一貫作業は、伐採・搬出作業とそれに続けて植栽を一貫して行うことで、地拵えから植栽までの作業の効率化を図るものであり、(1)から(3)に定めた、機械による地拵え、機械による苗木運搬、コンテナ苗の植栽等を並行又は連続して行うことで、なお一層の省力・低コスト化が可能となる。
 2 一貫作業の実施に当たっては、伐採と造林を行う事業者が異なることが多いことから、各段階における作業手順を事前に検討することや、作業間の連携や伐採・搬出作業と造林作業の連携を図ることが重要である。
 3 そのため、
 (1)複数の関係者で作業を行うことが多くなることから、それぞれの作業分担、作業日程等について事前に打合せをすること(2)作業の進捗状況や見通しについて共有するなど密に連携すること(3)伐採時から、その後の造林作業の効率を考えて作業すること―等に留意が必要である。
 【低密度植栽】
 1 低密度植栽とは、一般的に普及している植栽本数である3000本/ヘクタール程度よりも低密度で植栽する方法である。
 2 植栽本数を減少させることにより、苗木に係る資材費及び植栽に要する労務費が低減でき、省力・低コスト化が可能となる。
 3 また、植栽時のみならず下刈り等を行う際にも、刈り払い時に注意を払うべき植栽木の本数が少ないことから、効率化が図れる可能性がある。
 4 低密度植栽の実施に当たっては、樹種の特性、気象害等による枯損の可能性、ツル植物を含む競合する雑草木の繁茂状況等を勘案して、植栽密度を検討することが重要である。
 【下刈り回数の削減】
 1 下刈りは、植栽木と雑草木の競合状態をもとに、実施の要否を判断することにより、不要な作業を行わないことが可能となる。
 2 下刈りの要否は、下刈りを実施する時期における競合雑草木のタイプや高さを想定し判断する。その際には、植栽樹種の特性や雑草木のタイプを踏まえた要否の判断を行うことが重要である。
 3 また、植栽木として大苗や成長に優れた苗木等を用いることでも、周辺の競合する雑草木との樹高競争から早期に抜け出し、下刈り回数の削減や下刈り完了までの期間を短縮することが可能となる。    (続く)

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