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令和7年4月28日発行 第3549号 掲載

穀物生産量31.7億トン/農林水産政策研究所・2034年の世界食料見通し

 農林水産政策研究所は18日、「世界の食料需給の動向と中長期的な見通し―世界食料需給モデルによる2034年の世界食料需給の見通し―」を公表した。同研究所が「世界の食料需給に関するプロジェクト研究」の一環で開発した世界食料需給モデルを用い、世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を毎年行っているもので、前半で2023年度までの世界の穀物及び大豆の需給動向を解説。後半は見通し編として、2034年における世界の食料需給見通しを示している。
 まず、昨今の世界の穀物及び大豆の需給動向をみると、需要量は総人口の伸び率を上回って増加し、トウモロコシ及び大豆の伸びが大きく増加してきた。穀物の中でトウモロコシ需要量が最大となり、需要量の増加に対して、生産量も増加。短期的には豊凶等による変動はあるが、コロナ前は生産量が需要量をやや上回り、近年は生産量と需要量がほぼ均衡している。
 そのうえで、見通し編をみると、「食料需要の伸びの低下を懸念」と副題が掲げられた。世界の穀物需要の増加は今後も中期的に継続するが、経済成長の鈍化を反映して、需要の伸びが低下する見込み。2034年に世界の総人口は88・3億人(2021―23年比8・4億人増)、1人当たり実質GDPは1万4329ドル(同3009ドル増)になる見通し。
 穀物の需給をみると、穀物の収穫面積は7・1億ヘクタール(同0・5%減)とやや減少するものの、単収は1ヘクタール当たり4・4トン(同15・4%増)、生産量は31億6900万トン(同14・8%増)と増加する見込み。穀物需要量は、31・7億トン(同3・9億トン増)となり、中国の経済成長の低下などが見込まれるものの、新興国・途上国の肉類消費量の増加に伴う飼料用需要や、総人口の増加に伴う食用需要が増え、世界全体の需要量も増える見込み。
 穀物等の国際価格(実質価格)は低下傾向を強める見通し。小麦は1トン当たり297ドル(同0・7%減)、トウモロコシは同274ドル(同1・0%減)、米462ドル(同0・2%減)、大豆524ドル(同1・5%減)などが見込まれるが、肉類や乳製品の実質価格は増加する見込み。

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