市場の動向:農業産出額2959億円/栃木県特集

栃木県の令和5年の農業産出額は2959億円で全国10位。主要部門別の構成割合では、野菜が25・2%(745億円)で最も高く、次いで米が19・8%(586億円)、乳用牛が16・0%(472億円)の順となっている。
県内産出額の上位5品目は、米586億円(全国8位)、生乳435億円(同2位)、鶏卵348億円(同7位)、豚279億円(同10位)、イチゴ277億円(同1位)。県の生産農業所得は1086億円(同10位)で、前年より2・5%増加した。
耕地面積の約8割を水田が占めていることから、県は農家の収益性向上に向けて、麦・大豆、露地野菜などへの作付転換や飼料用米(多収品種)への移行を推進。その結果、飼料用米の作付面積(約1万5000ヘクタール)は全国1位となっている。
令和6年度の新規就農者数は363人(前年比104%)。内訳は、自営就農者241人(同103%)、雇用就農者122人(同105%)。自営就農者のうち、農業以外からの新規参入者は71人(同118%)で、過去最高を記録した。
10年後を展望して、県が令和3年度に策定した農業振興計画「とちぎ農業未来創生プラン」は、今年度が実施最終年度となる。「成長産業として持続的に発展する農業・栃木」を基本目標に、(1)販売農家1戸当たりの農業産出額1000万円(2)青年新規就農者数5年間で1600人(3)担い手への農地集積率80%―を数値目標とし、取り組みを続けている。令和5年度期末検証での数値目標達成率は(1)82%(2)75%(3)66%だが、年度目標は概ね達成した。また、創生プランと同時に「スマート農業とちぎ推進方針」も策定。目指す将来像として、▽作物の能力を最大限に発揮させる高度な施設園芸の展開▽圃場整備が進み大区画化した水田を活用した大規模農業の実現▽省力及び精密化で競争力の高い畜産経営の実現―などをあげ、スマート農業技術のさらなる普及を進めている。









