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令和7年4月7日発行 第3546号 掲載

Webでアイガモロボ活用講座/井関農機

 井関農機(株)(冨安司郎社長)は3月14、19、27の3日間、Webで「アイガモロボ活用講座」を開催し、今年3月に発売した新製品「アイガモロボ2(IGAM2)」の商品概要、基本操作、導入ポイントなどを解説した。 3月14日に行われた講座の要旨を紹介する。
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 現在、環境保全型農業の取り組みが世界的にも拡大しています。日本では「みどりの食料システム戦略」が策定されるなど、持続可能な農業の取り組みの1つとして、環境保全型農業が注目されています。消費者側の環境に対する意識も高まっており、日本における有機食品の市場規模(需要)は年々拡大し、2009年に1300億円だったものが、2022年には2240億円と2倍弱に増えています。
 面積拡大に向けて課題になっているのが雑草対策です。農薬を使用しない場合、どうしても雑草の発生を抑えることが難しくなります。除草剤を使用しない場合、除草機、あるいは手取りの雑草引き抜き作業が必要となり、その労働時間は、除草剤を使用する慣行栽培の約4倍といわれています。
 また、田植え後初期より、雑草対策が必要となるため、除草作業と田植えの時期が重なり、水稲有機農業の栽培面積の拡大に悩まれている生産者も多くいます。
 今回紹介する「アイガモロボ2(IGAM2)」は、それらの作業競合回避にも有効で、有機農業の規模拡大にも貢献する新しい雑草対策です。
 まず、アイガモロボの抑草メカニズムについて。田んぼの水面に浮かべ、自動で動くロボットです。
 ポイント(1)水の濁りで雑草を抑制=ブラシで土を巻き上げて田んぼ全体を濁らせ、太陽光を遮ることで雑草が光合成しにくい環境をつくります。 ポイント(2)土壌堆積で雑草を抑制=巻き上げられた土が雑草の種子や芽の上に堆積し、軟らかい土の層(トロトロ層)を形成することで雑草の発生を抑えます。アイガモロボの使用により、とくに田植え初期の雑草を抑え除草作業の回数が低減でき、省力化できるのがポイントになります。
 (ここで講座では「アイガモロボ2」の作業風景を動画で紹介。小型・軽量・シンプル操作・優れた走破性・クリーンエネルギー、小さな機体で広大な圃場をくまなく管理すると強調した)。
 「アイガモロボ2(IGAM2)」は、従来の抑草機能はそのままに、お客様の声を反映させ、2025年3月より、フルモデルチェンジして登場しました。そのポイントは、(1)より高性能に(2)より簡単操作に(3)お求めやすい圧倒的な低価格―の3つです。
 【より高性能に】
 まず、走破性が大幅に向上しました。航行方式を、従来機のスクリュー方式からブラシ方式に変更。スクリュー方式では田面に接していないため凸凹を拾いやすく、ほ場均平や水位が不足すると航行できない場合がありました。ブラシ方式を採用することで、直接土を巻き上げながら進むため、走破性がアップしています。均平具合の面でも条件が緩和されています。
 適応面積は、航行効率が大幅に向上したため、従来機比2倍の1・5ヘクタールまで対応できます。
 【より簡単操作に】
 従来機では、事前にルート設定の必要がありましたが、今回の新製品では電源スイッチを入れ、田んぼに浮かべるだけで自動航行を開始するため、スマートフォンによるルート設定が不要になりました。
 動き方としては、お掃除ロボットと同じようなイメージで、アイガモロボが畦にぶつかったことを検知すると別の方向に進みます。これを繰り返すことで、ほ場の形状を学習し、網目状にくまなく動き回ります。
 【お求めやすい圧倒的な低価格】
 従来機の半額の27万5000円(税込み)。通信方式をBluetooth限定(従来はLTEとBluetooth)とし、本当に必要な機能に絞ることで、今回の低価格化を実現しました。
 そのほか、専用アプリ(タイマー機能=1日の稼働時間を自由に設定、ホームポイント機能=作業終了後は帰還地点に戻る、呼び寄せ機能=ボタン一つでいつでも畦際に呼び寄せ、データ確認機能=ロボットの稼働確認など)を併用すると、さらに便利に使えます。
 【まとめ】
 〈基本の使い方〉
 田植え後苗が活着してから(3~5日程度)投入し、3~5週間で引き上げます。その間はほ場に入れたまま使用できます。投入時は、ほ場で電源を入れるだけ。キャリブレーションが完了すると自動で航行を開始します。
 スマートフォンなしで使用が可能です。事前のルート設計は不要です。電源をオンにするだけでロボが自動でほ場全体をむらなく航行します。草丈30~50センチが引き上げの目安になります。
 抑草効果を最大限に発揮するためには、(1)苗が活着してから投入(2)1日当たりの推奨稼働時間は2時間/10アール―が大切になります。
 前モデルのスクリュー方式に比べて、ブラシ方式は作業効率、使い勝手、雑草抑制効果が大幅にアップしていますが、ブラシが直接土を掻きながら進むため、従来機より苗への影響が多少あることから、「活着してから投入」「稼働時間は10アール当たり2時間」「水没しない丈夫な苗づくりと水管理」が大事になります。
 〈アイガモロボに適したほ場〉
 座礁させないために、推奨水位は5~10センチ(稼働に必要な水位の維持、ほ場の均平、水没しない丈の太くて丈夫な苗、GPS受信が可能)。
 価格は導入しやすい27万5000円(税込み)。
 通信方式はBluetooth限定通信。
 専用アプリを併用するとさらに便利に利用可能(タイマー機能・ホームポイント機能・呼び寄せ機能・データ機能)。

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