松本システムエンジニアリング:シン・ラプトル進化/林業機械特集

柔軟な発想力で林業機械の世界に新風を吹き込んできた松本システムエンジニアリング(株)。同社が今進化を図っているのは、ラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」。初号機発表以来、様々な要望が寄せられ、これに応えて「Ⅱ」では最大切断径を60センチに拡大。また、機体上部に可変式アシストウインチを装着し、これが車体とシンクロすることにより、最大45度の傾斜地でも車体が滑らず伐倒・搬出作業ができ、横方向への動きも安定させた。
オプションの立体視映像システム装備車では、オペレータが、カメラ視野180度範囲内で顔を向けた方向の映像を遅滞なく立体的に見える専用メガネを装着。機体から離れた場所からの操作でも目前で作業している感覚で作業をサポートできるため、安全性はさらに向上した。
同機は、松本社長が常に掲げる「女性でも安心して働ける林業現場」を実現する機械であり、同社長は今秋の林業機械展示会にはより機能を拡充したものを出展すると研究開発に余念がない。
他方、今年1月から受注対応している新製品「林業作業用伐採車両プラテオ」は、電線に倒れかかっている木を切断処理する装置で、総重量8トン以下の中型車に積載し、ラジコン操作で安全に危険木を取り除くことができる。電線にかかる(かかりそうな)倒木や枝葉の処理は、今各地で問題になっている山火事予防の上でも重要な作業であり、同機は、電気のライフラインとともに、中山間地や山間部に暮らす人々の命を守る機械ともなる。
「プラテオ」は、折りたたみ格納式のローダーにより高さ12メートル、水平9メートルの範囲で作業でき、先端には同社開発の「フェラーバンチャザウルス」を装着、グラップル作業、伐倒作業など1台5役の働きを果たす。
感電防止の意味を含め、操作は離れた位置からラジコンで行う。車両にはアウトリガー(4式)を装備し作業の安定性を保つ。これまで人手で行ってきた作業を同機の先端部で行えるように色々開発を進めれば、さらに用途は広がるとし、こちらも今後の発展方向が楽しみ。









