第12回ヤハタ会総会・事業説明会開催/ヤハタ

農機部品の大手・(株)ヤハタ(米田正社長・大阪府八尾市新家町3の51)は14日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で「第12回ヤハタ会総会」および「ヤハタ事業説明会」を開催。ヤハタ会の会員99社のうち78社、106名が参加した。午前中は24年2月に本格稼働した同社の物流拠点「関西ロジスティクス」(大阪府茨木市)を参加者全員で視察した(詳細別掲)。午後の総会では家鋪渡会長(岸和田ステンレス(株)社長)が議長に選出され、24年度の事業報告や25年度の事業計画案などが原案通り承認された。ヤハタ事業説明会では各部署から24年度の事業報告、今後の方針が説明され、このあと懇親会が開かれ、会員同士の結束を強めた。
総会の冒頭は家鋪会長が登壇、挨拶し、午前中に見学した関西ロジスティクスに触れ、「関西ロジスティクスでは女性の従業員が約7割を占めているということで、製品のピッキングや検品といった作業を女性が行っていました。また、ロボットが棚やコンテナを集めたり戻したりと、先進的な物流センターのあり方を目の当たりにし、今後ますます自動化による作業が進むだろうと感心しました」と感想を述べた。
続いて総会では家鋪会長を議長に選出。出席者に配布された資料の確認のあと、報告事項として新入会員となった池田金属工業(株)(武井宏樹社長・大阪府大阪市)および大翔トランスポート(株)(村井良徳社長・福岡県福岡市)の2社が紹介され、会場は万雷の拍手に包まれた。このあと審議事項として第1~3号の議案、続いて協議事項の審議を行い、それぞれ拍手をもって承認され閉会した。
次のヤハタ事業説明会では冒頭に米田社長が登壇した。
米田社長は日頃の支援と協力に感謝の意を表し、「本年1月から本社4階に『事業戦略本部』を新設した。これは3つの事業推進から成り、その1つが技術開発推進。そこでは燃料センダーを主力とした事業を進めており、同事業が軌道に乗り、大手のお客様による採用が決まり、昨年に比べて約3倍、年に約10万本の出荷を25年度は見込む」と話した。
また「他の技術開発推進においては、トマトの収穫の可否、出来具合などをAIで判断する機器や、危険を回避する農機の自動運転に係るシステムを研究・開発している。次に電装品事業推進では、農機・建機に付けるライトのLED化。これらの商品・技術を拡販していく」とし、「お客様側の技術開発・設計等を担当する方に、我々の技術と商品をしっかりとお伝えし、お客様の中長期のビジョンにリンクしていく。これにより長期的、安定的な売上げを図りたい」と力を込めた。
続いて2025年5月には6カ国目の海外拠点となるインドの現地法人「YAHATA India Private Limited(ヤハタ インディア プライベート リミテッド)」をムンバイ(旧ボンベイ)市内に設立する旨を発表した。
米田社長に続き、営業統括本部の奥本正人営業本部長が登壇。24年度(69期)の売上げ実績、25年度(70期)の売上げ目標、活動計画などを説明した。説明によると、24年度のグループの売上げは537億円、ヤハタ単体では316億円となった。
奥本本部長は「当社の主力顧客の業界における全体的な生産実績は、23~24年にかけて約15~25%減産になった。そんな中、果敢に営業活動に取り組んだ結果、既存顧客からの新規受注や、新たな営業先からの受注もあった。しかしこれらの受注は減産分の補填に留まり、69期の目標金額には届かなかった」と報告した。
続いて農機と建機の市場動向を分析し、農機についてはトラクタへの部品供給が多くを占めると説明。24年度の北米は コロナ特需 の終焉に伴う市場在庫の調整の動きやインフレの影響をあげ、欧州および中国の景気悪化、インドでの干ばつによる影響もあり、需要が減退したと説明した。北米と欧州の市場環境はほぼ変わらず、日本国内はスマート農機の促進が進むのではという予測を踏まえ、25年度は前年並みで推移すると説明した。25年度におけるヤハタ単体での売上げ目標は365億円を掲げる。25年度の活動方針は、特に顧客が求める情報をいち早くつかみ、これを組織で認識・共有して方向性を合わせ、スピード感をもって対応していくとした。
次に管理統括本部資材購買部の三田剛史部長、品質統括本部品質保証部の伊井秀臣部長、SDGs推進プロジェクトメンバーである本社総務部の井戸陽平氏より、各部署の活動報告並びに25年度の取り組み、お願い事項などが説明された。
説明会のあとは場所を移し、ヤハタ会の塚由隆史氏((株)塚由製作所社長)の司会のもと、懇親会が開催された。会の冒頭、中江良一ヤハタ会副会長(紀州ファスナー(株)社長)が開宴の挨拶、ヤハタの藤田智尚取締役専務が挨拶をした。
続いてヤハタの和田正代表取締役会長が乾杯の音頭をとり、歓談に入った。歓談中にはヤハタの八幡公造会長が登壇し、名調子で参加者を沸かせ、会場は一層の盛り上がりをみせた。
会の中盤は中偉起ヤハタ会副会長((有)中製作所社長)が中締めの挨拶をし、お開きとなった。
翌15日には恒例のゴルフコンペを奈良市内で開催。ゴルフを通じて会員同士の絆を深めた。









