刈払機の安全使用に向けて:基本の順守、励行を/草刈機・刈払機特集

刈払機のシーズン本番を迎えるに当たって心しておきたいのが安全使用の徹底だ。正しい使い方、安全への装備など改めて確認しておく必要のある事柄だ。
日農工刈払機部会(久保浩部会長)では、「『刈払機の正しい使い方』を紹介する安全啓発動画やチラシを日農工のホームページで公開し、農業従事者のみならず、地方自治体やシルバー人材センターなど幅広いユーザー層へ、安全講習用ツールとして提供している」とした上で、昨年、国民生活センターから出された「刈払機の作業中の事故に注意!」と題する安全啓発強化の要望書を受け、事故防止に向けた取り組みをさらに推進してしていく姿勢を示している。
では、刈払機を安全、かつ適切に使っていく上で何が求められるのか。刈払機部会が作成したパンフレット「刈払機の正しい使い方」からみてみよう。
刈払機には、「肩掛式」と「背負式」とがあり、ハンドルの種類によって「ツーグリップタイプ」「ループハンドルタイプ」「U(両手)ハンドルタイプ」があるが、用途や作業場所に最も適した機種、そして刈刃を選択していくことが大切だ。特に刈刃には、チップソーやナイロンコードなど多くの種類が揃っており、作業する場所や地形、刈る草の種類や状態など、対象物に合った製品を選ぶことができる。
また、ナイロンコードについて日農工刈払機部会では、(1)柔らかい草や作業場所が塀の側や障害物に接近した作業の場合は、キックバックが生じないナイロンコードカッターの使用を検討する(2)使用時にはコードを伸ばしすぎないようにする。取扱説明書に指示された長さに切り揃えてから作業する(標準で10~15センチ)(3)ナイロンコードカッターは必ず純正品を使用する―などと指導。
ただし、チップソーで作業するときよりもエンジンの回転数を上げる必要性があること、刈刃からの飛散物が多くなることがあること、そしてナイロンコードカッターを装着できない機種があることなどを示し、注意を喚起している。
刈払機の作業中に気をつけなければいけない主な事故といえば、キックバックがある。回転する刃に障害物や地面が当たった場合、回転方向と反対側に刃が跳ね返ってしまうことが起きる現象のことで、跳ねた刈刃が作業者や周囲の人に当たると重大な事故につながりかねない。刈払機部会では、右側で草を刈らない、往復刈りではなく刃の左側のみで刈るように要請。また、作業者の周囲には近づかないようにする、と注意している。
巻き付きも要チェックの項目だ。刈払機は作業中に草や落ちていた紐などが刈刃に巻き付いて止まることがある。このときにエンジンを切らずに取り除こうとすると、刃が再び回り出して手を切ってしまう事態になりかねない。刃はあくまでも巻き付いたものの抵抗で止まっているだけなのだ。だから巻き付いたもの、絡んだりした草を取り除く際には、必ずエンジンを止めて作業する必要がある。
さらに飛散物。作業場所に何が隠れているのかよく分からない。空き缶やゴミ、障害物があるかもしれない。刈刃に当たった場合、高速で飛散し、作業者はもとより、周囲の人の負傷にもつながりかねない。このため、事前の作業場所の確認、飛散物防護カバーの適切な位置での取り付けなどとともに、保護眼鏡、フェイスシールドなどの防護具の装備を徹底するよう求めている。
日農工刈払機部会では、刈払機の正しい使い方として、別表の通り16項目を示し、励行するよう呼びかけている。こうした基本的な事項を順守、励行し安全で快適な作業現場を実現させていこう。









