草刈機を取り巻く動向:推進に諸条件揃う/草刈機・刈払機特集

現在の草刈機・刈払機市場は、前回の特集記事で紹介した、農林水産省が進める「みどり投資促進税制」の草刈り関係の対象機を見て分かるように様々な機種がラインアップされているのが大きな特徴だ。改めて確認してみると、ラジコン草刈機、電動リモコン草刈機、オフセットモア、ブームモア、リモコン式小型ハンマーナイフモア、傾斜地草刈機、オフセットシュレッダー、トラクタ用アーム式草刈機など現在販売されている各種製品が認定対象機種として名を連ねている。1機種だけではない。様々なタイプが揃っている。
これまで草刈機・刈払機市場は、普及台数、販売台数ともに群を抜いている刈払機を核として、手押し式、自走式、乗用式からトラクタやバックホウをベースマシンとするインプルメント式、さらには技術革新に伴い脚光を浴びているリモコン・ラジコンの遠隔操作型から自律走行するロボット型までバリエーションが広がってきていると指摘してきたが、使う側にとってより最適な機種が選択できるような商品構成、品揃えとなっている。
最近の草刈機・刈払機市場のユーザーニーズは、より省力、より快適、そして効率的に作業を済ませることにある。これに草刈り作業を進める上で忘れてはいけない安全作業面も当然、クローズアップされてくる。
このため、作業能力に優れる自走式や乗用式が台頭し、安全問題との絡みから、離れた位置で作業のできる遠隔操作式が注目されるようになっている。ラジコン式草刈機は、農林水産省が展開するスマート農業という点でも、構成機種の1つに位置付けられている。様々な実証プロジェクトにおいて全国の事業体が試験し性能評価が進展、現地検討会の実施などとあいまってラジコン草刈機の普及啓発、需要拡大に一役買ったのは周知の通りである。
さらに草刈り作業に関わるのは、農林業分野だけではなく、面積的には拡大基調にある、都市部の造園・緑化、グリーンメンテナンス関連の市場があるのは忘れてはならない。
ともに現在の悩みの種となっているのが作業員の人員確保、いわゆる人手不足問題である。このため、作業能力に優れるハイスペックな機械が求められ、安全な作業を実現する点で、離れた場所から作業のできる遠隔操作型への要望が高まってきている。機械による現状の打開、問題解決が進められようとしている。
各種機械ともに持ち味、特徴がある。これをユーザーにどう勧めていくのか。販売サイドの腕の見せどころである。しかも市場環境としては、先に指摘した通り、機械での効率的な作業の実現に対してニーズは高い。商品の品揃えの充実に購買意欲の高まり、草刈機・刈払機はいま売り時、拡販のチャンスが到来している。









