スマート農業の推進と草刈機:省力化い貢献する遠隔操作型/草刈機・刈払機特集

基幹的農業従事者数は、今後20年間で4分の1にまで減少し、30万人になることが見込まれている。そのような状況になっても、生産水準を維持できる生産性の高い食料供給体制を確立するためには、スマート農業技術の活用と、それに合わせた生産方式の転換が欠かせない。
そこで、昨年10月に施行されたスマート農業技術活用促進法では、(1)スマート農業技術の活用及びこれと併せて行う農産物の新たな生産の方式の導入に関する計画(生産方式革新実施計画)(2)スマート農業技術等の開発及びその成果の普及に関する計画(開発供給実施計画)―という2つの認定制度を創設した。
(1)生産方式革新実施計画は、スマート農業技術の活用と農産物の新たな生産方式の導入をセットで行い、農業の生産性を相当程度向上させる事業活動を認定するもの。(2)開発供給実施計画は、特に必要性が高いスマート農業技術等の開発や、それを活用した農業機械または技術活用サービスの供給を一体的に行う事業を認定するもの。いずれも、農林水産大臣に申請を行い認定を受ける流れとなっており、認定を受けた農業者や事業者は、税制や金融等の支援措置を受けることができる。
施行から約半年を経て、認定件数は(1)生産方式革新実施計画が10計画(3月7日時点)、(2)開発供給実施計画は8計画(2月27日時点)となっている。
農業分野におけるICT、ロボット技術の活用事例の1つに、リモコン草刈機があげられる。農林水産省では事例として4社の製品について取り上げて、農林水産省ホームページのキーワードにある「スマート農業」にアップし、それぞれ特徴を次のように紹介し、効率性や傾斜地対応能力など高いポテンシャルを発信している。
◆三陽機器(株)「AJK600」
▽概要=アーム式草刈機の技術と油圧・マイコン制御の技術を組み合わせ、リモコン操作可能な草刈機を開発▽特徴=(1)人が入れない場所や急傾斜(最大傾斜40度)のような危険な場所での除草作業もリモコン操作で安全に実施可能(2)軽量コンパクトで、軽トラでの移動が可能(3)作業効率は慣行作業の約2倍。
◆(株)アテックス「神刈RJ705」
▽特徴=(1)最大45度の急傾斜でも遠隔で安全な草刈りが可能。また、45度の傾斜角度を検知すると一旦停止する機能を装備(2)傾面での作業で、機械が谷側に逸れるのを自動で調整する斜面補正システムを搭載(3)草刈りはエンジン、走行は電動のハイブリッド仕様で、作業場所やトラックまでの移動が静か。
◆和同産業(株)「KRONOS(ロボモアMR―301)」
▽特徴=(1)草刈りをしたい場所にエリアワイヤーを設置、エリア内をランダムに走行しながら草刈り(2)超音波センサーで障害物を検知(3)刈取負荷に応じて走行速度を制御(4)バッテリー残量が少なくなったら自動で充電ステーションへ帰還(5)緩斜面(最大20度)の除草作業が可能。
◆(株)ササキコーポレーション「smamo(スマモ)」
▽特徴=(1)草刈りアタッチや走行ユニットなどのアタッチメントにより、様々な用途に使用可能な電動リモコン作業機(2)全高40センチなので人が作業しにくい場所や機械が入ることができない場所の草刈り作業を行うことが可能(3)最大35度までの傾斜地で除草作業が可能(4)作業時間は約2時間 (草刈りアタッチ・バッテリー2個並列接続時)(5)バッテリーは家庭用コンセントで充電でき、充電時間は約2時間。









