20代の農業に対する意識・実態調査/JA共済連

JA共済連(村山美彦代表理事理事長)はこのほど、農作業安全研修実施強化期間にあわせた「20代の農業に対する意識と実態調査」の結果を取りまとめて発表した。全国の20代男女を対象に、昨年11月にオンラインアンケートを行ったもの。
それによると、20代男女1万人に将来農業をやってみたいか聞いたところ、「そう思う」が21・4%、「ややそう思う」が30・6%となり、合計52・1%と20代の約半数が「将来農業をやってみたい」結果になった。特に、効率重視の昨今だが、「タイパ疲れ」を実感している20代では将来農業をやってみたい人が60・2%と多い結果になった。
日常生活の価値観に関する調査では、20代1万人のうち75・6%が「効率性は重要」、74・3%が「タイパ(タイムパフォーマンス)は重要」と回答する一方で、半数を超える56・1%が「タイパ疲れ」を実感。そして、タイパ疲れを感じる20代は、あえて手間をかけたり自給自足をしたり、自然の中で働くことや地方移住への関心が高いことが示された。
「自給自足をやってみたい」回答は、20代全体では41・9%だったのに対して、タイパ疲れの20代は49・7%と自給自足への意向割合が高い。また、「自然の中で働きたい」も全体が40・9%だったのに対してタイパ疲れの20代は48・9%。「地方移住しても構わない」も全体47・6%に対してタイパ疲れの20代は53・3%となり、あえて手間をかけて自分の手で生活し、自然の中で暮らしたいという意向が強くなっている。
次いで、将来農業をやってみたいと回答した20代男女700人(大学生200人、ビジネスパーソン500人)を対象に、農業に対する意識や実態を調査した。彼らに農業の魅力を聞いたところ、「自然と向き合える」38・4%、「自分と向き合える」30・0%、「成果や過程が目に見える」27・6%、「自分なりの創意工夫ができそう」25・6%などが上位の結果となった。JA共済連はこの結果について、「農業をやってみたい20代は、農業が自然と向き合い、自分自身とも向き合うことができる、結果だけでなくプロセスに深く関わり、自分の手で創意工夫していく仕事であることに魅力を感じている」と分析している。
また、将来目指したい農業ライフについて聞いたところ、「農業と自分のしたいことを両立したい」33・0%、「別の仕事をしながら農業をする半農半X的な働き方をしたい」「家族や仲間と協力しながら、家庭的な農業を楽しみたい」がともに28・6%、「地域と連携しながら、コミュニティに貢献する農業を行いたい」22・7%などといった意見が多い結果となった。
実際に何歳ぐらいで農業を始めたいかについては、「40代頃」と答えた人が20・4%と多く、40代までに始めたい人が合計で41・5%と約4割を占めている。
一方、将来、農業を始めることに備え準備として行っていることがあるかを聞くと、「準備あり」56・0%と過半数を占めた。具体的な準備内容としては、「農業に関する情報収集」32・7%や「資金を貯めている」30・4%、「農業をしている人や農業を始めた人からの話を聞く」28・6%、「農業や農業をしている人のブログや動画、SNSなどの定期的な閲覧」26・8%などがあげられ、まずは身近で取り組みやすいことから始めているようであった。
さらに、今後農業について学びたいことを聞くと、「農家経営について」26・6%や「土壌や作物の栽培方法など」24・0%、「起業のための補助金や補助制度など」21・9%などが上位にあがった。「農作業事故の事例や安全対策」について学びたいと答えた人は、17・7%だったが、農作業でのケガや事故を防ぐプログラムを体験したいかと具体的に聞くと、78・9%と大多数が「体験したい」と答えた。









