未来の農担う若手や女性を表彰/未来農業DAYs

農業の未来を担う若手や女性農業者の優れた取り組みを表彰し、広く社会に発信する「未来農業DAYs」が6日、都内文京区の東京大学弥生講堂一条ホールで開催された(未来農業DAYs実行委員会主催、農林水産省後援)。女性農業者らの活躍を称える「令和6年度農山漁村女性活躍表彰式」及び、農業に関心のある若者の革新的アイデアを表彰する「第9回大地の力コンペ」が開かれた他、今年度は初めての取り組みとして、「未来の農林水産業に向けて―これまでの挑戦、これからの挑戦―」をテーマに受賞者等による取り組み発表・トークセッションも開催された。
開会にあたり主催者挨拶した納口るり子実行委員長(筑波大学名誉教授)は、同会について「農業の楽しさ・奥深さを理解してもらうための取り組みの1つ」と位置づけた。そのうえで、分かりにくい・排他的とみられがちな農林水産業界において、実際に携わる人々は国民に理解してもらおうと様々な取り組みを行っていることを踏まえ、本会にて第一線で活躍されている関係者や今後農林水産業を活性化するであろう応募者を表彰すると述べ、本日の開催により農林水産業や関連産業がさらに輝かしい発展を遂げることを願うなどと期待を寄せた。
続いて「令和6年度農山漁村女性活躍表彰」表彰式及び審査委員講評、受賞者等による取り組み発表・トークセッション、「第9回大地の力コンペ」のファイナルプレゼンテーション、コンペ結果発表などが行われた。農山漁村女性活躍表彰のうち、農林業関係の受賞者は次の通り(敬称略)。
【農林水産大臣賞】(1)女性地域社会参画部門/徳永順子(個人、福岡)、大田原市農業委員会(組織、栃木)▽(2)女性活躍経営体部門/農業生産法人(株)よしだや(青森)▽(3)若手女性チャレンジ部門/小林千歩(栃木)
【経営局長賞】(1)/横田友(個人、埼玉)、公益社団法人大野市シルバー人材センター(組織、福井)▽(2)/(株)カネイファーム(徳島)▽(3)/和田梢(大分)▽(4)地域子育て支援部門/ONE SLASH(株)(滋賀)
【林野庁長官賞】(1)/特定非営利活動法人SCR(組織、宮城)
【全国農業協同組合中央会長賞】(1)/佐藤美登子(個人、北海道)
【農山漁村男女共同参画推進協議会長賞】(1)/福嶋求仁子(個人、熊本)、三浦悦子(個人、宮城)、山梨きら星ネット(組織、山梨)▽(2)/(株)アグリシアJAPAN(千葉)▽(3)/合同会社十色(埼玉)
受賞内容の一部をみると、大臣賞を受賞した徳永氏は、2002年に農業委員、2016年に福岡県内で女性として2番目となる農業委員会会長に就任。遊休農地を解消するため、景観作物である菜の花栽培を推進、その菜の花を利用した「菜の花オイル」を地元JAへ働きかけて開発した。また、2013年には市の環境審議会委員に就任し、生ごみをメタン発酵するバイオマスセンター「ルフラン」で生成される液肥の農業への活用を進め、資源循環のまちづくりに寄与した。
さらに2022年からは、土地改良区理事に就任し農地中間管理機構関連農地整備事業を活用して、全国屈指の約60ヘクタールの大規模区画整備に取り組み、地元特産品「山川みかん」の産地承継に尽力していることなどが高く評価された。
審査委員長の岩崎由美子氏による講評では、令和6年度事業は16道府県及び9市町村、17団体から計35事例の応募があり厳正な選考を行ったと説明。最優秀賞など受賞者の取り組みを紹介したうえで、紹介した事例以外にも素晴らしい活動が数多くあり、農業・農村の持続性を高める上で女性たちの取り組みはかけがえのない価値を生み出しており、こうした取り組みを広く発信していくことの重要性を改めて認識したと女性農業者の活躍を褒め称えた。
その後、取り組み発表・トークセッションならびに「第9回大地の力コンペ」などを開催。未来の農業の中心となる若者・女性の活動やアイデアを広く発信した。









