捕獲動物を楽に運搬/オンサイテック

オンサイテック(株)(西澤久友社長・長野県松本市和田3967の10)は、鳥獣害防止対策の一環でイノシシなどを捕獲した現場からジビエとしての食材を提供する加工センターまでの間を結ぶラジコンの冷却・運搬装置「EV自走式冷却搬送機(SSCBOX)」の普及に努めている。西澤社長は、同機が農林水産省の補助事業対象機(2分の1助成)となったことから、今後は導入に弾みがつくと期待を向けている。
山間地など足場の悪い地域で捕獲した場合、斜面の移動が困難、処理場までの間に肉質が劣化するなどの問題点が生じやすく、その解消策として同機には不整地に強いゴムクローラの足回り、冷却機などを備えた。また、害獣駆除ではハンターの減少や高齢化が進み、その要因として、足場の悪い場所での動物の運搬といった重労働を嫌い、後継者ができにくい事情があるという。
そうした作業環境を改善するため、捕獲した動物は布等(ストレッチャー)で包んで同機に備えているウインチで引き出し、同機に積み込んで冷却した動物を広い場所で待機する軽トラ(冷蔵庫装備)まで自走で運搬、アルミブリッジを使って車両ごと軽トラに積載といった流れで処理場まで運ぶ。
同機の操作はリモコンで行い、ポータブル蓄電池を電源として冷却する。最高速度は時速6キロ。航続時間は約4時間、機体サイズは長1700×幅870×高1000ミリ。左右は約45度、前後は約30度の傾斜まで対応する。
西澤社長は、同機の発展系として、稲作関係の副産物を処理する機械を開発中とし、より広い市場での需要づくりに意欲をみせている。同社は先に東京ビッグサイトで開かれたアグロイノベーション/ジビエ利活用・害獣被害対策展2025に出展し、同機のPRを進めた。
同社の連絡先はTEL026・266・0072。









