未来の汎用プラットフォームロボ、関西万博パビリオンで世界初公開/クボタ

(株)クボタ(北尾裕一社長)は10日、4月13日から大阪・夢洲で開催される2025年日本国際博覧会に、プラチナパートナーとして協賛するパビリオン「未来の都市」で、未来の「汎用プラットフォームロボット(Versatile Platform Robot)」のコンセプトモデル「Type:V」と「Type:S」を公開した。Type:Vは農業の完全無人を実現するプラットフォームロボットで世界初公開。クボタの展示ブースはHall Cに設けられており、そこで未来の食と農業の姿を表現する。
公開に先立ち、同パビリオン前でテープカットが行われ、出席した北尾社長が協賛社を代表し挨拶した。北尾社長は「万博のコンセプトは未来社会の実験場である。未来都市ではどんな知恵が生かされ、どんな幸せが生まれるのか。私たち企業はどのような知恵やテクノロジーでこの社会課題を解決し乗り越えていくのか。その問いに向かい続け、1つの答えが今日ここに完成した。会期中は世界中の子どもたち、また経験豊かな大人たちに、見て触って感じていただき、新たなアイデアが生み出されることを期待している」と述べた。
パビリオン・未来の都市は、全長約150メートル×幅約33メートルの巨大な建築物で、入口から順番に「Hall A」「Hall B」「Hall C」の3ゾーンに分かれており、共通展示と共に協賛した12社が様々な展示を行う。クボタの展示ブースは最後のHall Cに設けられ、そこで未来の食と農業の姿を表現する。未来に続いていく地球と人に優しい「食と農業」の実現において、完全無人化、そしてデータを活用した精密農業をはじめとする環境負荷の低い新しい農法の確立をテーマに、そのキーテクノロジーとして汎用プラットフォームロボットであるType:Vを展示する。
同社展示ブースのセレモニーにおいて北尾社長は「これからの農業において重要な役割を果たす未来のコンセプト機を世界初でご紹介します」と述べ、Type:Vにかけられたベールを取った。その機体が現れると、取材陣から拍手が沸き起こった。背景に設置された大型スクリーンでは同ロボットやType:Sが圃場や果樹園で活躍する姿がCGアニメーションで映し出された。同社長は「Type:Vは作業に応じて車体の高さや幅を変えることができ、1台で多くの用途に使用することが可能だ。また数台のロボットが互いに協調して作業することにより、効率良く作業を行う」と説明。現在も研究開発が進んでいるとし、大阪府堺市に開設したグローバル技術研究所で実演デモの開催も計画中だと述べた。
Type:Vは農業の完全無人を実現するプラットフォームロボットだ。北尾社長の説明にあった通り、特徴は、作物の生育状況や栽培の間隔、作業内容に応じて車体の高さや幅などを変形することができ、各作業に適したインプルメントを自動で付け替えることで、1台で多くの用途に使用することができる。
北尾社長はセレモニー後の囲み取材で、見学した子どもたちに伝えたいことは?と記者から問われ、「今回は古代からの食料を弁当という形で展示した。これは人間に必要な食料の歴史を知り、それを支える農業の将来を一緒に考えてほしいというメッセージ」だと答えた。同ブースでは大スクリーンを使用して、理想の農業を実現できるゲームなども展示しており、子どもたちに向けて未来農業を考えるきっかけとなればと述べた。
また、完全無人の農機はどんな暮らしを実現するかと尋ねられると「農業従事者は田んぼや畑のそばに住まないという、新しいライフスタイルが生まれるのではないか」と答え、未来の都市に想いを馳せた。









