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令和7年3月3日発行 第3542号 掲載

各社の対応:草刈機、作業機が好調/香川県特集

 (株)中四国クボタ(江草徹社長)高松事務所(整備センター含む2拠点・10人)の24年度の実績は前年対比減で推移した。整備事業は順調に推移したものの、主要機や関連機などの売上げが落ち込み、23年度に比べて県下のシェア率は1%ダウンした。
 これについて四国系統推進部・出島徹課長は「他社の動向を意識しつつ、営業面、金額面で負けない活動が必要だった」と振り返った。主要機の動向は、トラクタは生産終了した「SL33L」の在庫分が伸長。コンバインはJA香川県推奨型式に指定されている2条刈、田植機は4条植えが主流だった。その他、法面用草刈機「GC―K402EX」などが伸長した。 25年度は、前年の反省を活かし、製品販売と並行して下取りを積極的に行うことでシェア率の挽回を目指す。また、実演による作業機の販促や事業案件獲得にも注力すべく、JA香川県との業務連携を強める方針だ。同社とは綿密なミーティングを実施し、若手スタッフのサポートや整備依頼を含めたサービス面でも連携を強化。その他、JAスタッフを対象に新製品研修会も年2回、実施を予定している。
 今年度の推進機種は、GSトラクタ、GS田植機、後付け自動操舵システム、ラジコン草刈機。年を追うごとにニーズが拡大しているドローンや、営農支援システム「KSAS」なども推進する。その他、7月に県下4カ所で開催するJA香川県主催の展示会「わくわく農機フェア」に出展する予定だ。
 香川三菱農機販売(株)(高木章二社長、4拠点・30人)の24年度の実績は前年比微減。これについて同社長は「売上げが好調だった23年度に比べると減少したが、22年度と比べると増加した」と述べた。また「24年1月に新規オープンした高松店の効果で、そのエリアでの売上げが増加した」と振り返った。高松店について同社長は「これまでの農機具店のイメージを刷新するような店舗」と話しており、若い世代の担い手に訴求するデザインだけでなく、新卒スタッフの採用や業務の効率化による労働環境改善にも配慮した施設だとし、オープニングのイベントには多くの人が訪れた。引き続き離農する農家が増えた24年度だったが、3、7、11月に恒例の展示会を実施し、そちらも客足は良かった。
 主要機の動向は概ね前年並みであったが、11月の展示会では米価の上昇も追い風となり収穫機とその関連商品の受注が増加した。また、1年間を通し草刈機関連が好調で、特に自走式が大きく伸長した。
 今年2月に会社創業95周年を迎えた。100周年も見据えた今年度の営業方針は、トラクタ、田植機、コンバインといった稲作関連商品だけでなく様々な展開を考えているという。主要機だけでなく、例えば、好調な自走式草刈機のさらなる拡大や、マキタなどのバッテリー式の商品などの販促に注力する。また、年3回の展示会を今年度も実施する予定で、さらなる見込み客の発掘に注力する。その他、整備修理サービスに関しては、24年度に引き続き、工賃の見直しを図り、適正料金への改定を実施していく。
 同社では数年前から若いスタッフの育成に注力しており、同社長は「その成果が出つつあるので、今後も力を入れていきたい」と述べた。
 (株)ISEKI Japan 中四国カンパニー(中谷清社長)香川営業部(8拠点・60人)の24年度の実績は前年比減で推移した。それでも原井洋一香川営業部長は「米価の上昇で明るい兆しが見えた」と前向き。主要機の動向は、トラクタは主流の25馬力だけでなく、35馬力も増加。田植機は4条植え施肥機能付きが主流となった。コバインは3条刈が主流で前年並み。その他、草刈機が自走式、作業機ともに伸長した。
 会社創立100周年を迎える25年度、1月1日に社名を「ヰセキ中四国」から冒頭の社名に変更。旧字体「ヰ」は消え、アルファベット表記への刷新となった。原井部長に抱負を尋ねると「離農の増加で変革が求められる時だ。100年の経験を活かし、失敗を恐れずチャレンジを続けたい」とし、続けて「物価高騰や製品の価格改定は避けられないので、初心に返ってお客様に商品の良さを伝えるべく、見て、触って、乗っていただくことを心掛けたい」と述べた。 推進機種は、トラクタ「BFREX」を中心に、自動操舵システム「CHCNAV」。どちらも顧客からの評判は上々だといい、引き続き実演に注力する。その他、トラクタと作業機のセットで、草刈りや土作りなどの実演で販促を強化する。展示会の開催は、春先に拠点別で、秋には合同で「レオマリゾート」(香川県丸亀市)駐車場で予定している。参加者は増加傾向にあるとし、ようやくコロナ禍を脱したと感じたという。整備修理サービスに関しては、オイル交換など、顧客への声かけを強化してさらなる受注増を目指す。また、生産性を高めるべく、サービスとセールスの両立ができる人材の育成を目標に、自主性を高めるような研修などを行う予定だ。
 ヤンマーアグリジャパン(株)中四国支社(上原茂樹支社長)香川ブロックの24年度の実績は前年並みで推移した。主要機の動向は、トラクタは23年同様に25馬力「YT2A」。それ以外にも、40馬力以上の直進アシストトラクタ「YT3R」シリーズや、畜産農家には100馬力以上も動いた。田植機は6条植え直進アシスト「YR―DA」が主流となりつつあり、鎌谷和仁エリアマネージャーによれば、使用感など顧客の評判は上々で、23年度から徐々に要望が多くなり、24年に入ってからもその流れが続いているという。コンバインは3~4条刈で横ばい。その他、法面用草刈機が伸長。インプルメントは、高速が売りのミノス「ディスクティラーDTM」シリーズ、またディスクロータリー(6連ディスク)なども堅調だった。
 25年度に向けての方針は、整備の声かけとともに訪問を強化する。顧客には兼業農家も多いので、まずは4~6月の田植えシーズン中に効率的に客先回りをする方針だといい、積極的な訪問から個別実演につなげる戦略だ。推進機種は、引き続きトラクタはYT2A、YT3Rシリーズ。田植機はYR―DAシリーズ。インプルメントはディスクティラーDTMシリーズやディスクロータリーなどの販促を強化。実演を中心としたプロモーションを展開する。整備修理サービスに関しては、機械の稼働状況を把握できる「スマートアシスト」を活用し、顧客の手を止めないサービスの強化に努めるとした。

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