MENU
令和7年3月3日発行 第3542号 掲載

JWBAのガイドブックをアップ/躍進2025林業機械(8)

 一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会(JWBA・酒井秀夫会長)は、木質バイオマスエネルギーに関するガイドブックを作成しているが、このほど、令和6年度に作成した、(1)林地残材利用コスト算出ガイドブック(2)WOOD BIO(木質バイオマス熱利用プラットフォーム)のご紹介(3)木質バイオマスエネルギーデータブック2025をホームページにアップし、情報発信。先に開催された国際バイオマス展会場での林野庁事業成果報告セミナーでも紹介した。
 林地残材の利用拡大へ、と銘打った「林地残材利用コスト算出ガイドブック」は、林野庁の令和6年度補助事業で進めた「林地残材等利用環境整備事業」の成果を集約し、エッセンスを取りまとめたもの。
 同事業での「モデル的な林地残材収集システムの検討」として設定した4つのパターンである、林内チッピング、山土場チッピング、中間土場チッピングそしてチップセンターチッピングの、(1)利用条件(2)林地残材収集システムの流れ(3)作業工程パーツの組み合わせと各機械の1日当たり作業時間等(4)コストの算出―を各テーマごとに示している。
 林地条件・チップ生産箇所を考慮して構築した4パターンの概要をみると、林内チッピングは、林内にチッパー機等が設置可能で、かつ、林内に林地残材が十分ある場合で「林内でチッピングし、10立方メートルコンテナで山土場に搬送、8トントラックで納入地に輸送」。
 山土場チッピングは、山土場にチッパー機等が設置可能で、かつ、単一施業地で十分な林地残材がある場合で「林地残材をフォワーダで山土場に収集し、チッピング。16立方メートルコンテナで納入地に輸送」する。
 中間土場チッピングは、中間土場にチッパー機等が設置可能で、かつ、近隣の複数施業地から十分な林地残材を収集可能な場合で「山土場に集積した林地残材を中間土場に輸送しチッピング。グラップルで25トントレーラーに積載」。そしてチップセンターチッピングは、そのいずれにも合致しない場合と設定、「山土場に集積した林地残材を10トントラックでチップセンターに輸送しチッピング。ホイルローダーで25トントレーラーへ積載し納入地に輸送」する。
 林地残材利用実証調査地となった福井県の坂井森林組合、そして福島県の真名畑林業での検証結果を活かして、チップ1トン当たりのコストを算出している。
 同協会では、事業体はこれらの生産システムを参考に施業方法とコストの予測ができ、林地残材の利用促進につながるとしている。
 また、「WOOD BIO(木質バイオマス熱利用プラットフォーム)のご紹介」は、木質バイオマスの熱利用に取り組もうとする個人、団体に向けて作成されたガイドブック。
 WOOD BIOそのものは、特に木質バイオマスの熱利用に取り組もうとする人を対象として、必要な情報や交流の場、専門家によるサポート等を提供していくWebサイト。(1)設備を購入したい(2)地域を盛り上げたい(3)環境問題に興味がある(4)資源を活用したいと考えている人の力になる、としている。事業の流れ、燃料、ボイラー、分析・指標、事例、技術開発、補助制度、一口メモ、参考情報などが掲載されている。URLは、https://wbioplfm.net/。

カテゴリー別最新ニュース