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令和7年3月3日発行 第3542号 掲載

茨城の農業女子会で農機体験/井関農機

 井関農機(株)(冨安司郎社長)は2月25日、茨城県つくば市の同社夢ある農業総合研究所において、関東農政局茨城県拠点が初主催する女性農業者交流会「第1回いばらキラキラ農業女子会」に協力。同社の農業女子プロジェクト(PJ)の個別活動「夢ある農業女子応援Project」の一環として、女性推進チーム「ISEKI Agrinno Ladies『さなえ倶楽部』」メンバーが中心となり、農業機械体験会の実施や、同社の農業女子応援PJ紹介、グループディスカッションへの参加などを行った。女性農業者たちは皆目を輝かせて農業機械の運転にトライし、その便利さや使いやすさ、精密さなどに驚き、楽しみつつ歓声をあげていた。
 いばらキラキラ農業女子会は、農林水産省が進める農業女子PJの一環として、茨城県内の女性農業者の交流の機会を設けたもので、関東農政局茨城県拠点が主催する同女子会はこれが初。井関農機は同PJが設立された2013年の第1期から参画していることから、今回は会場の提供をはじめ、農業機械の体験など全面協力を行った。 体験会には県内女性農業者21名をはじめ、井関農機さなえ倶楽部、茨城県、つくばみらい市、やまと凛々アグリネット(日本農業法人協会)など幅広い関係者が参集した。
 開会挨拶した同拠点地方参事官の石山悟氏は、県内女性農業者から出た「女性同士でもっと交流を深めたいがそうした機会が少ない」「ざっくばらんな相談ができる女性農業者とつながりたい」の要望を踏まえ、本日の開会に至ったと説明。こうした会は初めてだが、今後も皆の意見を聞きながらブラッシュアップしていきたいとし、様々なモヤモヤを少しでも解決して地域農業の発展や農業の職業選択にもつなげていければと語った。また、農林水産省大臣官房審議官・勝野美江氏は農業女子PJも12年目に入り、今後ますます活躍が広がっていくと述べ、今日は茨城県という地域内で交流することでまた新しい取り組みやアイデアが生まれることを期待しており、国としてもそうした取り組みを応援していくなどと挨拶した。
 (有)妙義ナバファーム取締役・黛佐予氏は日本農業法人協会の自主的研究会「やまと凛々アグリネット」の副会長として同会の活動を紹介。黛氏は群馬県でシイタケ菌床栽培をしている農家に嫁いだと自身を振り返り、自社で農業経営者としてがむしゃらに頑張っていたが、もっと広く学びたいと思っていた時に、農業女子PJの仲間を通してやまと凛々アグリネットに巡り会ったという。これは女性農業経営者等が相互に連携し、研修や交流、セミナーなどを行い研鑽を深め、女性農業者の地位向上や農業経営の改善を図っている会で、全国から広い年代の女性が集まり、ロールモデルがたくさんいるとし、ぜひ皆さんも井の中に留まらず大海を見てほしいと呼びかけた。
 参加者自己紹介の後、井関農機さなえ倶楽部メンバーの商品企画部・田代奈々氏が同社の農業女子PJにおける取り組みを紹介。井関農機は同PJ発足時から参画しており、農業女子の農業経営をサポートし、女性農業者の存在意義を高めることを目指して個別企業活動「夢ある農業女子応援Project」を進めている。この活動で、農業女子とコラボしてトラクタ・ミニ耕うん機・歩行型草刈機を開発してきたほか、これまでセミナーを52回開催し、同社の個別プロジェクト参加女性農業者数は延べ1000名を達成した。さらなる活性化に向けて、先日井関グループ初の組織横断の女性推進チーム「ISEKI Agrinno Ladies『さなえ倶楽部』」を発足。今後も同PJを通じて持続可能な農業の発展に貢献していくとした。
 続いて、屋外に移動し、井関農機のさなえ倶楽部メンバーにより農業機械体験会が行われた。(1)直進アシストトラクタ(ISEKI小型トラクタRESPA5)(2)野菜移植機(ナウエルPVHR203)(3)ロボット田植機(さなえPRJ8)(4)トラクタ・ミニ耕うん機(ISEKIトラクタBFREX、TJW1233、ミニ耕うん機「ちょこプチ」)(5)電動乗用モア・他EGO製品(ISEKIアグリ(株)が今年より販売。42インチZ6ゼロターンライドオンモアー、バッテリー式高圧洗浄機、マルチヘッドシステムの刈払機など)―の5種類について、試乗や実演、解説などが行われ、参加した女性農業者たちは興味があるものからそれぞれ体験。最新のスマート農機から使いやすい農業女子コラボ農機、日本初上陸の電動機械まで、目を輝かせて吟味し、お互いに和気あいあいと語り合いながら、体験を楽しんでいた。
 参加者に感想を聞くと、石岡市で多品目野菜を栽培している水野真由美さんは、BFトラクタに試乗して、「素晴らしい乗り心地で椅子も柔らかい。何よりも操作が自動化されていて楽。女性にも優しい機械だと思う。次に買い替えるならこうしたオートマチックな機械がいい」と感激した様子。また、笠間市で大根を生産している永田順子さんは、電動乗用モアに試乗して「電動カートみたいでとても楽しい。結構小回りがきくし、電動なので音も非常に静かで感激した」と語ってくれた。ロボット田植機に試乗した、かすみがうら市で水稲作を営む堀越恵理子さんは「本当にすごい、夢のような機械。この機械なら全部自動なので私にもできる」と興奮冷めやらぬ様子だった。
 その後、会場内に戻り、女性農業者をはじめ、井関農機さなえ倶楽部メンバーや関東農政局の職員も交えて、4グループに分かれてグループディスカッションを実施。「最近の異常気象と農作業の工夫」をテーマに、それぞれの経験や工夫を語り合い、知見を共有。研修中の女性農業者がベテランの先輩にアドバイスを受ける場面もみられ、交流を深めた。最後にグループごとに意見をまとめて発表。高温や大雨、少雨、台風、カメムシ大量発生など様々な被害に見舞われる中で、作付け時期をずらす、代替品種の検討、生分解性マルチなど新しい技術の導入など様々な工夫を行っている旨が共有された。

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