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令和7年3月3日発行 第3542号 掲載

米国に精密農業の新会社/ヤマハ発動機

 ヤマハ発動機(株)(渡部克明会長兼社長・静岡県磐田市新貝2500)は2月25日、ニュージーランドの農業自動化ソリューション開発のスタートアップ企業「ロボティクス・プラス」(以下RPL)の買収について同社と合意したと発表した。これに先立ち同社は、デジタル技術を活かした農業ソリューションを提供するオーストラリアの「ジ・イールド・テクノロジー・ソリューション」(以下TY)の資産を買収、オーストラリアに新しく設立した「ヤマハアグリカルチャーオーストラリア」(以下YAA)が資産を継承しており、RPLとYAAを子会社とする新会社「ヤマハアグリカルチャー」(以下YAG)を米国に設立したことを明らかにした。
 これらの活動によりヤマハは、精密農業を可能にする自動化およびデジタル化のソリューションを開発・提供し、持続可能で収益性の高い農業の実現に貢献していくとしている。現時点では、米国のカリフォルニア、ワシントン、また、オーストラリア、ニュージーランドの果樹、野菜農業を対象とし、特にワインブドウ栽培の防除作業や気象情報を基としたソリューションを展開していく。
 同日にはメディア向けの事業説明会を実施。質疑の中で同社は、北半球と南半球に拠点を置くことで、より短時間に技術検証ができるメリットなどをあげ、目指しているソリューションは減農薬、薬剤の適切な散布法であり、今後の事業プロセスの中でその経済性や適切性を見極めていくとし、将来のコア事業とするための体制強化、需要創出による事業の拡大を目指すと意欲をみせた。
 RPLは、農薬散布に加え、除草などの機能を備えた農業用UGV(無人車)、果物の自動パッキング機、木材丸太の自動計測装置の開発実績がある。TYは、収量予測のほか薬剤散布、収穫などのタイミングの決定を支援し作業の最適化を図るソリューション提供企業。YAGは、ロボットソリューションと高度なデータ解析の組み合わせで、農業生産者の投入コスト削減、資源利用の最適化、生産性と持続可能性の向上を支える取り組みを進めていく。

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