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令和7年3月3日発行 第3542号 掲載

京大と共同講座を開始/ヤンマーアグリ

 国立大学法人京都大学とヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリ(株)(所司ケマル社長・岡山県岡山市中区江並428)は、持続可能な食料生産の実現に向け、京都大学大学院農学研究科との産学共同講座を本格的に開始する。
 農業の分野では、持続可能な食料生産を実現するためAIやデータなどを活用したスマート農業や温室効果ガスを排出しない脱炭素農業の確立が必要不可欠となっている。農業機械やロボティクスといったヤンマーの技術と京都大学大学院のアカデミアの専門的知見により、これらの課題を解決し、農業の発展を加速させるべく、2025年2月1日付で京都大学大学院農学研究科に共同講座を開設した。2030年1月までの5年間、データ駆動型サステナブル農業の共同研究を行う。
 この共同研究では、自動運転・電動技術の更なる向上に加え、クラウド上で圃場や作物状況、土壌分析などのデータ収集を行い、遠隔農業マネジメントを行うデータ駆動型農業システムの確立を目指す。農業研究科における講義や課題研究の指導協力のほか、学生・研究生を巻き込んだ栽培・作業分析など、京都大学大学院農学研究科附属木津農場での実証も実施していく。
〈産学共同講座の概要〉 ▽共同講座名=ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座
 ▽共同講座実施期間=2025年2月1日~2030年1月31日(5年間)
 ▽講座・実証試験実施場所=京都大学大学院農学研究科、農学研究科附属木津農場 ヤンマーアグリ(株)研究開発拠点など ▽参画教員=京都大学大学院農学研究科飯田訓久教授、野口良造教授、近藤直教授、中野龍平教授、京都大学大学院地球環境学堂西前出教授、ヤンマーアグリ(株)(代表会社)日高茂實特定教授、藤原正幸特定准教授、田中伸明特定助教、田中徹士特定助教、脇坂裕昭特定助教
 ▽「ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座」での実証一例=(1)自動運転農機・電動農機などのDX、GX技術を用いた一連の作業体系の実証(2)再生可能エネルギーを利用した電動農機での一貫作業体系・定点観測技術確立に向けた実証(3)有機肥料(堆肥)利用の実測・分析(もみ殻バイオ炭、バイオコンポスターなど)(4)有用微生物による資源循環・省資材・生産性向上に向けた研究と分析(5)次世代の持続的食料生産を担う技術者・研究者の育成など。
 【京都大学大学院農学研究科飯田訓久教授のコメント】
 サステナブルな農業生産を行っていくには、農作業の効率化だけでなく、農作物とリンクしたデータの分析から導かれる適期・適所・適材・適量の農作業を実現できる農機やシステムが不可欠。ヤンマーグループとの共同研究によって、大学の研究だけでは社会実装が難しい農機やシステムが開発できると期待している。また、次世代農業に向けて新しい研究領域やテクノロジーが創出されると期待している。
 【ヤンマーアグリ(株)開発統括部先行開発部部長日高茂實氏のコメント】 共同研究により、ヤンマーのテクノロジーに加え、京都大学大学院農学研究科が研究、深化されてきた成果をより実学的に活用・昇華させていく。また、正確な位置情報を基として、作業・土壌・菌など様々なデータの見える化、活用により効率的な農作業システムのみならず、サステナブルな農業の構築を実現していく。さらに、次世代を担う優秀な学生との協働で新しい考え、斬新なアイデアが生まれることを期待している。

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