NTTドコモとキャニコムの自動運転下刈機械/高性能林業機械特集

令和6年度の「戦略的技術開発・実証事業」の実施課題として採択された「自動運転型下刈機械の植栽フィールド運用実証」は、(株)NTTドコモ、(株)筑水キャニコム、千葉県森林組合の3者が進めた。事業の概要は、(1)下刈り作業の自動化実証を行い、機械の自動化による施業効率を確認(2)下刈りの自動化を進める上で障害物等の位置情報の取得が必要となる。ドローン画像の映像解析や、穴掘りを実施する際に位置情報を取得する等の、地拵え後からの植栽までの作業のIoT化検証を実施(3)下刈機械及び運行監視システムの機能改善を実施―という内容。
キャニコムの新型車両「山なみ傾子」にGNSSアンテナや制御モジュール、カメラ搭載など自動運転機能を追加するなど改造。また、遠隔監視用タブレットを使って、自動運転及び遠隔操縦を可能とし、実証実験を行った。
その結果、画像解析では、「ドローン空撮の画像解析による伐根の検出は、伐採直後で地上色に同色化していないなどの条件が合えば可能」であることは分かったものの、「苗木の解析は難しい」との評価。
また、自動下刈り実証では、「走行の障害物となる残材・伐根を除くことで自動走行は可能。往復走行を行うことで施業全体の75%のエリアの下刈り処理を行うことができる」成果を引き出している。さらに、施業効率検証では、施業カバー率の高い往復走行パターンが、従来の刈払機と比べて4・9%の工数削減できる結果となったほか、下刈り作業としては施業時間を半分に短縮できることが分かった。
これらから、下刈りの自動化を目的とした施業地の整備ができる場所であれば、作業工数の削減を図ることができた、としている。現時点で自動運転による施業が可能な場所として、(1)縦傾斜の縦植えの施業地。起点側に奥行6メートルの旋回スペースが設けられること(2)走行の妨げとなる伐根は除去(3)苗木検知は難しいので、直線走行できるように植栽していただくなどを指摘し、条件を満たせばすぐにでも下刈りの省力化は可能とした。









