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令和7年2月24日発行 第3541号 掲載

松本エンジニアリングの伐倒作業車/高性能林業機械特集

 松本システムエンジニアリングが報告した「ラジコン式伐倒作業車の遠隔操作技術・自動走行技術の開発・実証」。昨年度の事業で、林業の安全な作業環境の構築、高生産・低コスト化そして従事者人口の増加を達成するために開発・実証を行った遠隔式伐倒作業車「シン・ラプトル」をより良くする改良を加えた。
 生産性を高く、省力化できるような機械にするため、遠隔操作に関わる部分の見直しや自動走行技術の開発に取り組んだ。最大60メートルの距離で作業道から伐倒対象の立木に向かって走行し、伐倒した後、作業道に搬出するまでのサイクルタイムは、昨年の6分を下回る4分に改善。単純に効率にして約1・5倍に向上。また、1日8時間の作業で100本以上の立木を伐倒。間伐材1本0・3~1立方メートルとし、1日約30~100立方メートルとなり、平均で60立方メートル以上の生産量を実現している。
 走行方式はクローラ式である開発機は、通常、標準シングルグローサシューを装備しているが、ゴムパッド付きトリプルシューや45度の傾斜専用トリプルシューの装着を可能としている。また、下り傾斜45度に対応できるよう設計されている。さらに、チェンソー方式での切断では、昨年の50センチに対し60センチに最大切断径を広げるなど作業性をアップさせている。
 また、昨年のシン・ラプトルと比較し、(1)小型化、軽量化、特に薄型化した(2)上面の完全防水化(3)視認性の向上を図った。立体視映像システム「ティラノグラス」ARゴーグルを装着し、距離感を持って操作可能とした。実証試験の結果、スギの伐倒木で60センチの切断を可能とした他、下り傾斜50度付近での伐倒も成功した。
 また、自動運転では、全長100メートルまで誤差が左右50センチ以内であることを確認したほか、山間部でも問題なく経路再現するなどの性能評価を進めた。開発機の諸元は、全長4130×全幅2400×全高2120ミリ、重量5500キロ、履帯中央部最低地上高610ミリ、履帯幅400ミリとなっている。

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