イワフジの自動集材/高性能林業機械特集

イワフジ工業は「自動集材・造材マルチワークシステムの実証」(架線集材とプロセッサのワンオペ作業)について発表した。現在、架線式グラップルの「BLG―16R」と油圧集材機とを組み合わせ、完成を目指している新たな架線集材システムは、令和5年度にワンマンオペレーションを可能とする自動引き込みシステム、デジタルツイン映像表示などのAIマルチワークシステムとともに、同作業を実証。
「省力化」「労働災害の防止」の実現を図る取り組みとして6年度は、前年度に実証した自動引き込みシステムを、自動搬器送りからAIによる自動引き込み後、位置合わせ、荷掛け、横取り並びに搬送までを自動化したシステムに改良。そのため、搬器送りと横行を同時に行い、記憶した前回の荷掛け位置まで自動で直線的に移動する「自動引き込みシステム」をはじめ、自動荷掛けシステム(巻下げおよび地表面との距離検知を行いながら、AI画像認識で適正な位置合わせをして木を掴む)、自動横取りシステム(荷重検知をしながら適正荷重の範囲内で巻上げを行い、主索までを最短ルートで移動する)などを開発。林業現場での実証試験を(株)中井林業の協力を得ながら進めた。
現地での実証では、開発した各システムを操作し、自動荷掛け、自動横取り、AI画像認識そして造材から成る「自動集材・造材マルチワークシステム作業」の進捗状況を確認した。特に昨年度の課題として掴んだ「搬器空走行、索引き込みを自動化して自動制御時間に造材を行うが、時間が短いため、造材に要する時間が確保できない」に対し、同システムが対応・改善できるかの検証を進めた。
併せて従来型の「AIマルチワークシステム」等との比較検証から、現場導入に向けた分析も実施した。荷掛成功率、1サイクル当たり集材材積が改善できた場合、最大53・72立方メートルとなり、昨年度の1・4倍に生産性が上がることなどを確認、現場導入に当たっては今後の検証が必要となるとした。









