林業イノベーション現場実装シンポで開発の現状、課題を共有/高性能林業機械特集

「~新技術が拓く林業の未来~」をテーマに、2月5、6の2日間にわたり開かれた令和6年度林業イノベーション現場実装シンポジウムでは、初日の第2部で林業機械の開発・実証の現状を取り上げて、実施。林野庁の林業機械開発関連の事業に取り組んでいる松本システムエンジニアリング(株)、イワフジ工業(株)、(株)諸岡、(株)NTTドコモの担当者が現状を報告し、国の林業機械開発ではメーンテーマとなっている自動化、遠隔操作化の進捗状況について説明した。4社の発表の後、東京農業大学非常勤講師である今冨裕樹氏による講評「機械開発・実証の現在位置と可能性」が行われた。
第2部では、松本システムエンジニアリングが手掛けている「ラジコン式伐倒作業車の遠隔操作技術・自動走行技術の開発・実証」については同社松本社長と技術部設計課の谷口利樹、中島晃也の両氏、「自動集材・造材マルチワークシステムの実証」の取り組みでは、イワフジ工業の舞草秀信、近藤乾太郎の両課長と実証試験に関わっている(株)中井林業代表取締役の中井稔氏らが登壇。
(株)諸岡が代表者としてパナソニックアドバンストテクノロジー(株)や(株)国際電気通信基礎技術研究所とともに進めている「フォワーダ集材作業の労働課題を解決する自律走行マルチオペレーション技術の開発」では、諸岡東日本営業部の中島泰生部長と国際電気通信基礎技術研究所の近藤良久氏が、また、(株)NTTドコモが(株)筑水キャニコムとともに取り組んでいる「自動運転型下刈機械の植栽フィールド運用実証」では、NTTドコモの担当課長である河田朋巳氏が説明に当たった。
松本システムエンジニアリングとイワフジ工業が進めている開発課題は、林野庁の令和5年度林業・木材産業国際競争力強化対策のうち林業のデジタル化・イノベーションの推進のうち「林業機械・木質系新素材の開発・実証事業」、また、諸岡とキャニコムが取り組んでいる開発課題は、令和6年度林業デジタル・イノベーション総合対策のうち「戦略的技術開発・実証事業」と事業こそ違うものの、いずれも自律走行、自動運転、遠隔操作など、現下の優先課題であるテーマに取り組んでいる。
開発課題は、林業の現場での負担軽減、省力化確保、安全作業の実現、施業の効率化を狙った取り組みで、実用化に向けて進んでいることを強く印象付ける報告、発表となった。









