レベル高い優秀作品/第35回ヤンマー学生懸賞論文・作文入選発表会

ヤンマーアグリ(株)(所司ケマル社長)は7日、ANAクラウンプラザホテル岡山(岡山県岡山市)にて「第35回ヤンマー学生懸賞論文・作文 入選発表会」を開催した。「農業を食農産業に発展させる」をテーマに、2024年6月1日から募集を行い、論文47編、作文314編の応募があった。論文の部では大道樹(おおみち・いつき)さん(京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻)が、作文の部では岩澤裕来(いわさわ・ゆら)さん(千葉県立農業大学校研究科)がそれぞれ頂点に立った。発表会の冒頭、オープニング映像としてモニターに過去の発表会の様子やヤンマーの歴史が時系列で映し出された。今年も論文、作文でそれぞれ13編が入賞。最終的に13編の中から論文の部は大賞(1名)を筆頭に特別優秀賞(2名)、次いで優秀賞(10名)が決定した。作文の部では金賞(1名)を筆頭に銀賞(2名)、銅賞(10名)が決まった。オープニング映像のあと、所司社長が登壇。挨拶(挨拶要旨は別記)のなかで、後援団体や学校関係者、最終審査委員など、関係者各位に謝辞を述べたあと、最終審査委員(生源寺眞一、大杉立、近藤直、佐藤年緒、植松千代美の各氏)が紹介された。続けて「ヤンマー学生懸賞論文・作文募集」の後援団体の代表者として参加した仙台光仁氏(農林水産省中国四国農政局局長)、須藤徳之氏(都市農山漁村交流活性化機構理事長)、吉田岳志氏(大日本農会会長)が登壇。各代表者は「非常にレベルの高い内容で読むのに苦労した。最終審査に当たった先生方も大変苦労されたのでは」と論文・作文の内容を絶賛した。このあとビデオメッセージとして、第33回論文の部で特別優秀賞を受賞した倉田真衣さんと、第30回作文の部で金賞を受賞した石山翔平さんがモニターに登場し、それぞれの現在の活動が紹介された。倉田さんは大手精米卸業者の広報チームに所属し、イベントの企画・運営業務に携わる。就業先では新規就農者を後押しする活動もしており、論文の執筆内容が今活かされていると話した。一方、西山さんは現在、宮崎県下にある高校の農業科にて畜産の実習教師をしている。西山さんは小学5年生の時に家畜伝染病の1つである口蹄疫の恐怖を目の当たりにした。この経験もあり、大学生の頃は毎年「ヤンマー学生懸賞論文・作文」に応募し研鑽を積み、今では畜産の素晴らしさや歴史を生徒に教え、若い担い手を育てている。両人共、過去にそれぞれの課題と真剣に向き合いながら、これを作品に昇華した経験が大きな糧となり、現在、農業と畜産業に携わりながら若い視点で新たな道を開拓している様子が伝えられた。休憩のあと、いよいよ作文の部と論文の部の受賞者が発表された。受賞者の発表と表彰のあとは各審査委員からの講評があり、年末年始にかけて審査に当たった審査委員からは「これほど優秀な作品群に優劣をつけるのはあまりにも酷だ」との声もあり、審査の難しさをユーモアを交えて話し、会場を沸かせた。閉会の挨拶ではヤンマーアグリ(株)の上田啓介取締役副社長が登壇し、「皆様の食、農業、酪農に対する熱い想いに接し、胸が熱くなっております。今、日本農業・酪農は課題が山積しており、非常に厳しい環境下にあります。しかし、厳しいなかにもチャンスはあります。今回の論文・作文はこのチャンスをつかみ取る貴重なものです。今後も未来を担う若者に向け、当事業をしっかりと継続してまいります」と力強く話した。









