農機整備の技能検定/補修・整備関連機器特集

農業機械の点検・整備事業において、重要な役割を果たすのが「農業機械整備技能士」である。これは国家検定制度の1つである技能検定のうち、農業機械整備技能検定試験において合格した技能士を指すもの。厚生労働省によると、技能検定は、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度である。そのうち、農業機械整備技能検定試験は、1級・2級の難易度を設けてそれぞれの技能の習熟度や技術力を評価している。
改めて農業機械整備技能検定試験の試験科目及びその範囲や細目をみると、農業機械整備の職種において、1級は上級の技能者、2級は中級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を基準としている。検定には学科試験と実技試験があり、学科試験は(1)農業機械一般(2)農業機械整備法(3)材料(4)機械要素(5)製図(6)農業一般(7)関連基礎知識(8)関係法規(9)安全衛生―についてを試験範囲とする。
一部の詳細をみると、(1)は、農業機械及び農業機械の装置、農業機械用原動機の種類、構造及び用途について問われる。例えば1級では、農業機械においては▽耕うん整地用機械▽移植・栽培管理用機械▽収穫用機械▽乾燥調製・計量用機械▽加工用機械▽運搬・土工用機械▽牧草・畜産用機械―の種類や構造、用途について、農業機械用インプルメント及びアタッチメントにおいては選定の方法や農業機械本体との連結方法について、また、農業機械の仕様の表示の方法について、農業機械の安全の指導方法について、公的試験成績書の見方(特に型式検査)について―などの知識が問われる。
実技試験は農業機械整備作業を行う。そのうち1級は農業機械整備用機械、器工具及び計測器による点検及び調整、農業機械の故障の発見、農業機械の点検、分解、組み立て及び調整、損傷部品の補修、農業機械の試運転及び機能試験、工数見積もりができること―としている。
農業機械整備技能検定試験は毎年後期の検定日程で行われ、令和6年度は昨年10月に申請受付け、11月28日に実技試験の問題公表、12月~今年2月に実技試験、2月2日に学科試験が行われた。合格発表は3月14日の予定である。
令和7年度の農業機械整備技能検定試験も後期の検定日程で行われる予定となっており、6年度とほぼ同時期となっている。
同検定試験に合格することにより、「技能士」と名乗ることができる。さらに、高い技能を持つ技能士が整備現場にいることで、製品の生産性の向上や品質維持に役立つほか、高い技術力を持つ証明となり、顧客からの信頼アップにつながるだろう。大いに活用したい。









