高精度な畦塗り推進/トラクタ・作業機特集

田植えシーズンに向けて、圃場の準備が進んでいる。耕起、基肥散布、均平、畦塗り、代かきなど、トラクタと各種の作業機がこれからフル稼働する時期だ。
畦塗りについては、田植えの1~2カ月前に行われる。田植え前に、畦に生じている亀裂や穴を修繕し、しっかり固めて形づくり、防水するための作業であり、水田の水を一定の水位で保持するための重要な作業の1つとなっている。畦の良し悪しは、その後の肥料や除草剤の効きにも関わってくる。休耕している冬場にはネズミやモグラが穴を空けることもあるので、毎年、春先には欠かせない作業だ。
畦塗りを高精度、省力的に行うための畦塗機は、畦切り爪のディスクが下から上向きに回転し、細かく砕かれた土を押し付けて、堅く締まった丈夫な畦を作る。土が細かく砕かれているため、隙間のない畦ができる。土を叩きながら固めるタイプもある。土が軟らか過ぎず堅過ぎないことが重要で、畦塗り作業のタイミングは、圃場条件によっても違う。掌で土を握って、ほど良く固まる程度が目安といわれている。畦塗機は、他のトラクタ作業機と同様、高性能化が進んでいる。近年は、圃場の大区画化が進展し、1本の畦畔が長くなっていたり、気温の変化に対応するための深水管理のため、畦の深さが求められる場合もあり、多様な作業を高効率に行うための製品が市場投入されている。例えば、石の多い圃場、湿田などに対応するため、正転ロータリーカットにより、幅広い土質・石入り圃場などの悪条件でも作業を止めることなく高能率で作業ができるタイプや、高速作業に対応するため、爪は前処理部の砕土性をアップし、畦の締まりを高める工夫などが施されている。
米の安定供給、価格形成などへの関心が集まる中、今年の高品質・高収量に向けた稲作への期待が高まっている。各種のトラクタ作業機がそれを支える。









