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令和7年2月17日発行 第3540号 掲載

市場の概況:農業産出額1232億円/愛媛県特集

 愛媛県は四国地方の北西部に位置し、南は四国山地に、北から西にかけては瀬戸内海に囲まれている。地理的な影響により、瀬戸内海側では降水量が少ないのに対し、山地側では多い。
 令和4年度の農業産出額は、1232億円で全国で27位で前年の24位から後退した。中国四国地域においては、岡山、広島に次ぐ第3位となっている。
 農業産出額の内訳は、野菜、果実、花きなどの園芸特産品目は761億円で全体の61・8%、畜産は285億円で全体の23・1%、米などの穀類は142億円で全体の11・5%を占めている。特に産出額534億円のミカン、イヨカン、ナツミカンをはじめとする果実類が全体の43・3%を占めていることが同県農業の特徴となっている。また、畜産についても、養豚部門では、飼育頭数、産出額ともに中国四国第1位となっている。
 令和4年の愛媛県の産出額上位10品目は(1)ミカン(246億円)(2)豚(139億円)(3)米(134億円)(4)鶏卵(53億円)(5)生乳(36億円)(6)イヨカン(34億円)(7)紅マドンナ(30億円)(8)肉用牛(29億円)(9)デコポン(26億円)(10)キウイ(24億円)。そのうちイヨカンとキウイが全国1位。デコポンが全国2位、ミカンが3位の産出額となっている。
 令和2年の愛媛県の総農家数は3万4994戸で、前回調査より7258戸減少した。うち販売農家数は2万639戸で前回より5059戸減少(構成比=58・9%)。自給的農家は1万4355戸(同=41・0%)となった。(2020年農林業センサス)
 愛媛県では、同県農林水産業の目指すべき方向・方策等を示した「えひめ農林水産業振興プラン2021」を策定し、コロナ禍で生じた社会の変化もふまえながら、県内でまじめに頑張る生産者と力を合わせ、農林水産業と農山漁村に新たな価値を生み出し、それを大きく育て、次の世代へと確実に引き継いでいくために以下の3項目を柱として取り組んでいる。
 ▽農林水産業を担う「人づくり」=新規就農・定着の促進、女性農業者の確保・育成、農業保険の普及啓発、多様な人材の活躍促進など。
 ▽農林水産業で輝く「モノづくり」=生産基盤整備、生産力強化、先端技術の活用、普及指導活動の推進、ブランド力向上、輸出力強化など。
 ▽農林水産業を支える「地域づくり」=地産地消・食育の推進、多様な交流の促進、荒廃農地対策、防災・減災対策、鳥獣被害対策など。
 これにより、2025年までの5年間で、農業・農村の持続的な発展と次世代への継承を目指す。
 昨年の農機流通各社の実績をみると前年並みまたは微減となっている。
 昨秋以降の米価の上昇は、全国的に農機市場に大きな影響をもたらしている。新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した燃料や農薬・肥料をはじめとした資材価格の高騰など、苦しい期間が長かった農家にとって、ようやく光が見えた状態だ。各社は訪問や実演を通して、顧客の動向を注視し、常に適時・適切な提案ができる体制を整えている。

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