新社長に設楽元文氏/ヤマハ発動機

ヤマハ発動機(株)(静岡県磐田市新貝2500)は12日午後、都内の明治安田ホールで記者会見し、2024年12月期の決算内容を発表するとともに、同日開いた取締役会で副社長の設楽元文氏の社長昇任を決めたことを明らかにした。設楽氏は3月25日付で新社長に就任する。会見には渡部克明会長兼社長、設楽氏らが出席した。
設楽氏は、2025~2027年の3カ年に実行する新中期経営計画の内容を説明し、「コア事業の競争力を高め、人の可能性を拡げる新技術を獲得し、人の悦びと環境が共存する社会をヤマハ発動機らしい挑戦で実現する」を基本方針に、(1)コア事業(2輪車事業、マリン事業)(2)戦略事業(ロボティクス事業、SPV事業、OLV事業)(3)新規事業―を推進。将来的には、同社が保持する全ての事業がROIC(投下資本利益率)12・5%を上回る経営を目指す。新規事業の中では、事業拡大の可能性を見極めながら、モビリティサービス、低速自動走行、農業の3領域に注力していくと方向を示した。
2024年12月期の連結業績は、売上収益2兆5762億円で、前期比1614億円(6・7%)の増収となり過去最高を更新。営業利益は、物価高騰に伴う人件費等販管費の増加、在庫評価減など事業構造の見直しに伴う費用やSPV事業・RV事業の一部固定資産の減損損失などを計上した結果、1815億円で同624億円(25・6%)の減益となった。次期連結業績の見通しは、売上げ2兆7000億円(当期比4・8%増)、営業利益2300億円(同26・7%増)としている。
会見の中で渡部会長は、設楽氏を次期社長に決めた理由として、幅広い業務経験を有していることと、本人が熱烈なヤマハファンであることの2点をあげ、3月の株主総会で同氏にバトンを渡すとした。
社長就任の抱負を述べた設楽氏は、会社の目指す姿として、変化に強い骨太な会社を掲げ、「市場環境の変化に左右されず、同社製品を選んでもらえるようヤマハブランドの存在感をさらに高め、そのために次世代につながる技術を磨き、技術と事業でイノベーションを興すことが重要」としつつ、同社の企業目的である感動創造企業の感動は人生のエネルギーであると捉え、「お客様の人生のエネルギーを生み出す企業をつくっていく」とこれからの会社運営に対する意欲を表した。









