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令和7年2月17日発行 第3540号 掲載

幸手市(埼玉県)と連携協定/三菱マヒンドラ農機

 三菱マヒンドラ農機(株)(齋藤徹社長・島根県松江市東出雲町揖屋667の1)と埼玉県幸手市は、相互に連携・協力のもと、持続可能な発展のための有機米の産地づくりの推進を図るため、連携協定を締結することとし、2月13日午後、幸手市役所で連携協定締結式を行った。これには、三菱マヒンドラ農機から齋藤社長はじめ、吉田康二上級執行役員国内営業本部長、幸手市から木村純夫市長、丸山淳一建設経済部長ら幹部、また生産者代表として幸手市有機農業推進協議会の植竹一寿会長が出席した。
 同社が、東日本の自治体と連携協定を締結するのは初めて。一方、幸手市も農業に関しての連携協定は初。
 同市によると、提携の経緯は、幸手産米のさらなる高付加価値化を目指し、三菱マヒンドラ農機が製造・販売を行う「紙マルチ田植機」を使用した付加価値の高い有機米の栽培技術に関する取り組みを検討した。
 その中で、紙マルチ田植機の実演講習会を開催し、有機米の販売対策などについて、市から同社に相談したのがきっかけで、このたび連携協定を締結するに至った。
 連携事項は、(1)有機米の栽培技術確立・普及に関すること(2)有機米の産地としての持続的な発展に資する人材の育成に関すること(3)有機米の栽培の省力化・低コスト化に関すること(4)有機米の栽培に必要な農業用機械の整備、点検に関すること(5)有機米の加工・流通・販売体制の確立に関すること―としている。
 同社は、今年2月6日に設立された幸手市有機農業推進協議会の構成員として参画し、有機米の栽培面積の拡大に向けた紙マルチ田植機の実演研修会の開催や、栽培技術に関する情報提供等を行う。
 また、有機米の販路開拓などについても協力し、地域農業の持続可能な発展に貢献していくこととした。
 連携協定の概要は次の通り。
〈連携協定締結の背景〉 幸手市によると、同市は古くから米どころとして栄え、市内で栽培されたお米は「他の米は遠く及ばないほど、食味がよい」と高く評価され、江戸幕府の上納米に指定されるなどの歴史を有している。このため、幸手産米は、市民にとっての誇りとなっているだけでなく、現在でも幸手市における重要な基幹作物となっている。
 一方、幸手市の農業の状況は、高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が増加している。
 現在これらの対策として、幸手市においては、令和7年3月末までに地域の農業者等の話し合いにより、地域において目指す将来の農地利用の姿を明確化し、農地バンクを活用した農地の集約化等を推進する「地域計画」の策定に取り組んでいる。
 このような状況の中、幸手市では「地域に誇れる水田」を未来へ継承するため、幸手産米のさらなるブランド化及び持続可能な地域農業の確立を目指し、付加価値の高い有機米の栽培を推進するプロジェクトを令和6年度より実施することとした。
 三菱マヒンドラ農機は、「Together we challenge(挑戦する喜びの共創)」を掲げて事業を推進しており、様々なステークホルダーとともに新しい農業の価値創造に取り組んでいる。
 同社の「紙マルチ田植機」は、田面に紙を敷きながら田植えを行うことで有機米生産の障害になっている雑草の発生・伸長を抑えることができ、安定して効率的な有機米栽培を実現できることから、「みどりの食料システム戦略」において国の認定を受けており、全国で導入する農家が増えている。
 同社では、このたび有機農業に積極的に取り組み、幸手産米のさらなるブランド化を目指す幸手市と、紙マルチ栽培地域の拡大を目指す三菱マヒンドラ農機の両者が協働・協力し、紙マルチ栽培による持続可能な有機米の産地づくりを推進することで、「地域に誇れる水田」を未来へ継承すべく取り組んでいく、としている。
 締結式では齋藤社長から紙マルチ10本を寄贈する目録が、市有機農業推進協議会の植竹会長に手渡された。

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