環境制御でトマト増収/埼玉県がスマート農業セミナー

埼玉県は13日、「埼玉県スマート農業オンラインセミナー」を開催した。2回目となる今回は、施設園芸をテーマに埼玉県農業技術研究センターによる「トマト栽培におけるスマート農業技術の導入及びその効果について」と「施設園芸におけるスマート農業技術についての試験研究の取組」、北本市の加藤トマト農園代表・加藤浩氏による「トマト作りと農業経営」の3講演が行われた。
埼玉県農業技術研究センター次世代技術実証普及担当部長の川内亜紀氏は、施設園芸におけるスマート農業技術として▽経営データ管理▽栽培データ管理▽環境制御▽自動運転/作業軽減▽センシング/モニタリングをあげ各技術を説明。続いて、環境測定装置、炭酸ガス施用装置、統合環境制御装置を導入したトマト農家へのアンケート調査の結果として、約2割が収量は変わらないと回答したことなどを報告した。 一方で「環境データと樹の状態を照らし合わせることで、草勢の維持が行えている」といった声も紹介し、「装置を導入したからといって、必ず増収につながるわけではない。設定を調整しながら使いこなしていくことが大切だ」と述べた。
続いて加藤氏が、農業者の視点で講演。加藤トマト農園では、施設トマト栽培において環境測定装置、環境制御装置および炭酸ガス発生装置を導入している。同氏はこれらの効果について、環境要因を調整しトマトの生長に最適な条件をつくることができるため、収穫量の増加、病害の発生抑止による品質向上、省力化、効率化が図れていると説明。一方で、初期投資や維持管理コストがかかることを問題点とし、自身は県の補助金制度を活用したなどと話した。









