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令和7年2月10日発行 第3539号 掲載

朝生地区など大臣賞/農林水産省 6年度鳥獣対策活動表彰

 農林水産省は1月24日、令和6年度鳥獣対策優良活動表彰の受賞者を決定のうえ発表した。これは、同省が毎年、鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用等に取り組み、地域に貢献している個人や団体を表彰し、優良事例を広く紹介することにより、効果的な鳥獣対策の推進を図っているもの。表彰式は2月14日10時より、都内霞が関の同省本館7階講堂で行われる予定。
 6年度の受賞者は以下の通り。
 【農林水産大臣賞】
 ▽下関市豊北町大字田耕「朝生地区」(被害防止部門(団体)、山口)▽(株)ART CUBE(捕獲鳥獣利活用部門(団体)、京都)
 【農村振興局長賞】
 ▽郡山市田村町田母神集落(被害防止部門(団体)、福島)▽福井市神当部区(同、福井)▽坂本自治会「サル追出し隊」(同、三重)▽本川哲代氏(捕獲鳥獣利活用部門(個人)、北海道)▽(株)メルセン(捕獲鳥獣利活用部門(団体)、長野)▽ジビエ工房やまと(同、熊本)
 被害防止部門(団体)で農林水産大臣賞を受賞した下関市豊北町大字田耕「朝生地区」の受賞概要をみると、生息数が拡大するシカやイノシシに対応するため、農事組合法人と自治会で役割分担し、県や市と連携して「朝生地区鳥獣被害対策総合計画」を策定。加えて、大学と連携した科学的な知見に基づく捕獲や「山口型放牧」による生息環境管理の実施、猟友会と連携した捕獲体制の構築を行うなど、地域一体となった対策のモデル地区として、取り組みの地域内外への普及に貢献している。
 具体的には、野生鳥獣の潜み場となる耕作放棄地解消のため、農事組合法人が不在地主と交渉し、水稲(3・5ヘクタール)と小麦(0・95ヘクタール)の営農を再開。また、営農再開が難しい耕作放棄地では、電気柵を設置して牛を放牧する「山口型放牧」に挑戦し、雑草管理と潜み場の除去に取り組んでいる。侵入防止柵については、収穫期となる8~10月に農事組合法人が組合員に点検箇所の担当を割り振るとともに、自治会の会員約20名により、年2回、全侵入防止柵の見回りと点検・補修に取り組むなど、点検・補修の徹底により、良好な状態を維持している。
 また、下関市豊北町捕獲隊と協力した捕獲の活動では、自治会が中心となり、定期的なわなの見回りや点検、設置箇所の調整、猟友会との連携による捕獲時の処分を実施。また、山口大学と連携した山林における採餌環境の調査結果に基づく、わなや侵入防止柵の管理により、被害軽減を実現。令和5年度に発生した梅雨前線による豪雨で破損した侵入防止柵等の復旧に当たって、連携している山口大学からボランティアを受け入れるなど、活動の継続に向けた工夫に取り組んでいる。
 こうした取り組みにより、同地区の被害額は令和元年度の約250万円から、6年度には約100万円(令和6年10月末、主要被害作物の水稲収穫済の時点)に減少した。

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