農研機構がテンサイ育種圃場を3D再現/野菜・畑作関連機器特集

農研機構は1月21日、東京大学大学院農学生命科学研究科と共同で、ドローンで撮影した連続撮影画像を用いて、テンサイ育種圃場を3Dで再現したと公表した。
テンサイの糖収量を決める根重や根中糖度は、地上部の茎葉の展開程度及び茎葉の総量と関連している。3Dで再現した育種圃場では、その位置情報から地上部の植被率、草高などの表現型データがデジタル情報として抽出され、数値化できる。この手法で得られた地上部の大規模データと、地下部の根重や根中糖度の関係を解析した結果、収穫後の糖収量を正確に予測できることがわかった。
テンサイは砂糖の原料作物であり、品種開発においては、地下部の糖収量が重要な選抜指標となる。これまで、多数の品種候補を栽培する試験圃場では、目視で得られる地上部の生育情報だけでは地下部の判断が難しいため、全ての品種候補の地下部を手作業で収穫し、根重や根中糖分などを計測して糖収量を求めていた。
同技術を用いることで、圃場全体の糖収量を、試験区単位で収穫前に予測することが可能となるため、糖収量を指標とした育種選抜が容易になり、テンサイの品種開発を大幅に効率化できるとしている。
さらに、ドローン空撮画像と画像解析技術を利用したデータ駆動型の育種圃場のデジタル化は、テンサイ以外の作物にも応用可能であることから、将来、遺伝子解析、機械学習技術と統合した画期的な選抜育種システムの構築につながると期待が寄せられている。









