広がるデータ駆動型農業/農研機構つくば植物工場研修会

会では、▽オランダのデータ駆動型農業や担い手育成(農研機構野菜花き研究部門主任研究員・筧雄介氏)▽中国のデータ駆動型農業や担い手育成(OATアグリオ(株)・岡准慈氏)▽韓国のデータ駆動型農業や担い手育成(農研機構野菜花き研究部門グループ長・安東赫氏)▽NARO生育収量予測技術の開発(農研機構野菜花き研究部門上級研究員・菅野圭一氏)―の4講演及び総合討論が行われた。
筧氏によると、オランダではスーパーや種苗会社などが全て大規模化して強い価格交渉力を持っており、その対抗策かつ国策として生産者の大規模化が進展。大規模農家は集まって生産者団体を設立し、設備投資を進めており、同団体による施設面積は平均80ヘクタール、合計1100ヘクタールにのぼり、これは国全体の施設面積の5割以上を占める。団体では構成農家の栽培記録を共有して栽培・経営の効率化を図っており、省エネやGHG削減、カーボンフットプリントなどに団体全体で取り組んでいる。また、オランダではデータ駆動型農業のサービス化が進み、生育診断ロボットや温室環境・収量予測ソフトによる栽培コンサルが盛ん。(1)温室から収集した生育・環境情報と天気予報情報などを組み合わせて、ハウス内環境予測と自動制御を行う(2)栽培者の目的に従った環境自動制御を助ける―などのサービスが提供されているとした。
一方で、同国農業の課題として、高齢化と後継者不足、大規模化進展による新規参入の困難、労働イメージの改善、担い手育成に関する国の補助不足、化学農薬低減、物価・電気代高騰などがあげられ、対策の1つとして、データ駆動型農業の更なる促進により作業時間短縮・自動化・高収益化を目指すことが求められるなどと語った。








