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令和7年2月3日発行 第3538号 掲載

グローバル技術研究所の取り組みが省エネ大賞で大臣賞/クボタ

 (株)クボタ(北尾裕一社長、大阪府大阪市浪速区)は1月29日、(株)大林組、(株)大気社の2社とともに、大阪府堺市に2022年に新設したクボタの研究開発拠点「グローバル技術研究所」内の設計研究棟について、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する2024年度省エネ大賞の省エネ事例部門で最高賞「経済産業大臣賞(ZEB・ZEH分野)」を受賞したと発表した。同日、都内有明の東京ビッグサイトレセプションホールで開催された2024年度省エネ大賞表彰式にて、大串正樹・経済産業副大臣から表彰状とトロフィーが授与された。
 省エネ大賞は、同センターが国内の企業・自治体・教育機関等に対して優れた省エネ推進の事例や、省エネ性に優れた製品並びにビジネスモデルを毎年表彰しているもの。今回、クボタなど3社が受賞した内容は、クボタのグローバル技術研究所設計研究棟(7階建て、延床面積9万4000平方メートル)の新設に際し、省エネとウェルネスを両立した設計を行い、国内最大規模のZEB認証(Nearly ZEB)を取得し運用改善を行った省エネ活動。
 主な実施内容は、(1)中央熱源、個別熱源併用による潜顕熱分離空調や搬送動力を含めた評価による送水温度設計(2)約2000人が働く1フロア2万平方メートルの執務エリアでは、床や天井等からの5つの気流を組み合わせて従業員一人ひとりを包み込む空調システム「エア・ラップフロー」(5気流活用)により、空調効率とウェルネスの両立を実現(3)カルバート内クール、ウォームピットによるエントランス外調処理や試験設備排熱の給湯余熱(4)照明では中央の吹き抜けトップライトによる外光活用、その他雨水、空調ドレンの活用、太陽光や蓄電池によるピークシフト運用―など、様々な取り組みを行っている。この結果、同研究所開所から1年間の施設運用におけるエネルギー消費量の実績値は基準値に比べ86%減となり、設計値を超える省エネを達成した。
 省エネ大賞表彰式では、開会に当たり省エネルギーセンター・海輪誠会長が「エネルギー安全保障がますます重大な課題になっている中、省エネはグリーンエネルギー移行に必要不可欠な要素であり、第1の燃料と捉えて推進していくことが必要。このため、産業・運輸・家庭などあらゆる分野でアイデアを活発に出して活用していくことが求められ、今回の大賞でもそうした意味で有望な事例や製品等が表彰対象となった」などと評した。また、大串正樹・経済産業副大臣の祝辞では、「2050年カーボンニュートラルに向けて、エネルギー分野のイノベーション創出が鍵になっている」とし、受賞者に対して「さらに技術に磨きをかけて省エネのイノベーションを大いに牽引してほしい」と期待した。
 クボタからはグローバル技術研究所研究勤労部長・近藤慎介氏が表彰式に参加し、表彰を受けた。近藤部長は受賞に当たり「私どもが新たに国内最大の研究開発拠点を設けるにあたって、省エネという観点で評価いただき、皆が快適に働きつつ省エネを達成できるオフィスを大林組さんと大気社さんと共同で実現できたのは非常に嬉しく思う。今後も同研究所の研究開発活動と並行して、CO2や廃棄物の削減など、省エネの活動についてもしっかりと取り組んで成果として出していきたい」とコメントした。
 また、受賞概要については1月31日まで同会場で開催された「ENEX―第49回地球環境とエネルギーの調和展」のアワードコーナーでパネル展示された。
 クボタは今後も、事業活動における温室効果ガスの削減や省エネの推進等に計画的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

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