木質チップ活かし効率のよいボイラー「匠」/ササキコーポレーション

(株)ササキコーポレーション(佐々木一仁社長・青森県十和田市里ノ沢1の259)は、環境対応や再生資源活用の意識向上に合わせ、木質資源の有効利用を進める製品として木質バイオマスボイラー「Cap Fire TAKUMI 匠」の推進に注力している。同機は予備乾燥装置付きになっており、ほかに同装置なしの「同 WAZA 技」の2機種を揃えている。
両機種とも木質チップ(切削チップ)および木質ペレットを燃料に用い、そのうち「匠」は標準装備の予備乾燥装置が高含水率の木質チップ(WB50%)をWB40%以下に乾燥させることで安定した燃焼を確保する。
予備乾燥装置は、ボイラー内の熱を利用した温風を供給タンク内に送る仕組みで、木質チップの乾燥を進め、乾燥時には供給タンク内のアジテータが木質チップを撹拌、乾燥度合いを均一にする。
熱効率は国内トップクラスの80%以上を誇り、燃焼ガスが熱交換部煙筒内のスクリューに沿ってらせん状に旋回することで効率よく熱交換ができる「トルネード熱交換方式」の働きで高効率を実現。また、二次燃焼方式により、常時燃焼温度900度Cの高い水準で燃料のエネルギーを最大限に引き出している。
着火から燃焼まで、全自動の連続運転で、燃焼時には燃料を供給タンクからスクリューコンベアで定量供給。設定温度に達すると水温を一定に保つよう自動で供給を停止し、水温が下がると自動で供給を再開と、長時間の連続自動運転を可能にしている。着火時は化石燃料などを使わないヒートエアー方式(電熱ヒーター自動着火方式)を採用しており、クリーン機器のイメージそのまま。
このほか、(1)簡単操作タッチパネル=ボタン1つで運転を開始し、ボイラー、予備乾燥装置ともに本体のタッチパネルで簡単に操作。木質チップ、木質ペレットの切り替えはタッチパネル上で簡単に変更(2)燃焼部高耐久仕様=燃焼室は耐火レンガを使用し熱に強く、耐久性に優れる。耐火レンガが劣化した場合は交換が可能(3)簡単メンテナンス=燃焼部の灰を落とすロストル開閉レバーと煙筒内の清掃が簡単にできる掃除用レバーを標準装備(4)安全設計=供給タンク内燃料残量検知センサー、空焚きの心配がない自動給水機能、カバー開閉センサーで自動燃焼を制御、逆火防止機能、貯湯槽は大気開放型の無圧加温式―など、各所に安全のための機能、装備を備えている―などの特徴がある。
「匠」の主な仕様は次の通り。
▽暖房面積=115~250平方メートル(導入施設の断熱効果により変化)▽寸法=幅2380×高1766×奥行き1283(供給タンク含む)ミリ▽排気口=φ200ミリ▽配管口径=循環用RC1、給湯用同3/4、給水用同C1/2▽消費電力=三相200ボルト1・7キロワット▽燃焼時の発熱量=毎時50~60キロワット(4万3000~5万1600キロカロリー/時)▽設定温度=温水60~80度C▽燃料消費量・供給量=20キロ/時▽熱交換器含む乾燥重量=1050キロ▽伝熱面積=4・8平方メートル
同社では、木質チップ・ペレットが安定的に確保できる施設を中心に導入されているとし、林業が盛んな地域の企業、公共施設、また、農業施設などに向けて、さらなる普及を図っていく考え。
カーボンニュートラル化など、森林資源の活用が推進されている折から、時流に即した製品となる。









