MENU
令和7年2月3日発行 第3538号 掲載

スマート加温システム/誠和が発表

 (株)誠和(大出浩睦社長・栃木県下野市柴262の10)は、新暖房システム「スマート加温システム(仮称)」を開発し、4月より発売すると発表した。1月23日には栃木県下野市にある同社の「アグリステーション誠和」にて、製品発表会を開催した。
 同製品は、(株)ノーリツと共同開発し、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業の成果を活用し開発した高効率温湯暖房・CO2供給システム。熱源にノーリツのマルチ給湯器を採用し、同社が新規設計した排気回収ダクトと組み合わせて開発された。
 同システムから給水される温水を、高所作業車や台車が通るためのガイドレールのパイプに通してハウス内を温める。温風システムとは違い、大規模な温室を効率的に温めることができる。
 給湯器は、室外設置が可能でボイラー室が不要となるため、建築基準法や検査、確認などの手間を削減できるとともに栽培面積の確保も可能となる。
 商品開発部開発課の中村祐貴氏は「排気ガスの熱を加温に利用できる潜熱回収式給湯器により、90%近い熱効率を実現。また複数台の給湯器を使用するため、単体故障時にも動作が可能となる。弊社のハウスでは、LPガスの消費量が15%削減された」と、同製品の特徴を説明した。
 スマート加温システムは、必要な熱量に応じて自動制御で燃焼台数を調整し、必要に応じた熱量を供給できる。給湯器への給水をミキシングバルブで調節。栽培室から戻ってきた水温を測定し、燃焼台数を調整して必要十分な熱量を出力する。戻ってきた水温が低い場合は、熱量が足りないため燃焼台数を増加。水温が高い場合は、燃焼台数を減少する。ガス消費を控えるため、省エネルギー性の向上を実現できる。
 商品開発部の杵渕覚部長は「実際にハウスを経営している我々自身が現在、LPガスの価格高騰に苦しんでいる。同システムでガス消費量が15%削減できることは、コスト的にも大変助かる。これから大規模な温室が増えてくる中で、最適な製品だ」と、同社にとって初となる暖房機に期待を寄せた。

カテゴリー別最新ニュース