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令和7年2月3日発行 第3538号 掲載

農業総産出額9.5兆円/農林水産省5年調べ

 農林水産省が昨年末に発表した令和5年の農業総産出額及び生産農業所得(全国)並びに、農業産出額及び生産農業所得(都道府県別)によると、5年の全国の農業総産出額は9兆4991億円となり、前年に比べ4981億円(5・5%)増加した。平成27年以降、9兆円前後での推移が続いているが、今回は特に米や野菜、鶏卵の価格が上昇し、過去20年間で最も高い値となった。また、生産農業所得は3兆2930億円となり、同1880億円(6・1%)増加した。これも、農産物の価格上昇の影響によるものと考えられる。
 農業総産出額を品目別にみると、米は1兆5193億円で、同1247億円(8・9%)の増加となった。令和5年産米の需要が堅調に推移したことなどにより民間在庫量が減少し、主食用米の取引価格が上昇したことなどが影響した。イモ類は2301億円で、同102億円(4・6%)増加。これは、バレイショの生産地が天候に恵まれ、生産量が増えたためと考えられる。野菜は2兆3243億円で、同949億円(4・3%)増加。夏場の高温少雨の影響などからキュウリ、ピーマン、ネギ等の生産量が減少し、価格が上昇したことなどが要因。
 果実は同361億円(3・9%)増加し、9593億円となった。夏の高温による生産量の減少などで価格が上昇したことや、ブドウをはじめ高単価品種の生産量が増加したことが寄与した。
 畜産部門においては、肉用牛が7696億円で同561億円(6・8%)の減少。これは、和牛及び交雑種の出荷頭数が増加を続ける中、和牛肉の需要が軟調に推移し価格が低下したことなどが影響している。
 生乳は8310億円で同394億円(5・0%)増加。豚は7194億円で同481億円(7・2%)増加。鶏卵は7448億円で同1810億円(32・1%)増加した。鶏卵の産出額増加の要因としては、令和4年10月以降に発生した鳥インフルエンザの影響で生産量が減少し、価格が上昇したことが考えられる。ブロイラーは同531億円(13・5%)増加の4471億円となった。
 一方、都道府県別の農業産出額及び生産農業所得をみると、5年における農業産出額の上位5道県の順位は前年と変わらず、1位が北海道1兆3478億円(前年比4・3%増)、次いで鹿児島5438億円(同6・3%増)、茨城4571億円(同3・7%増)、千葉4029億円(同9・6%増)、熊本3757億円(同7・0%増)。
 産出額の都道府県別割合をみると、耕種部門では、米は新潟(構成割合8・2%)、イモ類と野菜は北海道(同27・1%、同10・7%)、果実は青森(同11・4%)、花きは愛知(同16・0%)が、それぞれ最も高い割合を占めた。一方、畜産部門では、生乳と肉用牛は北海道(同52・2%、同15・7%)、豚とブロイラーは鹿児島(同12・5%、同23・9%)、鶏卵は千葉(同6・7%)が最多となっている。

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