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令和7年1月27日発行 第3537号 掲載

北森カレッジの人材育成、実習重視し実践力つける/躍進2025林業機械3

 北海道大学産学・地域協働推進機構・スタートアップ創出本部(本部長=土屋努・北海道大学副理事、特任教授)が主催し、都内を会場として月1回、折々のテーマを持ち寄り、北海道の農林水産業が秘めるポテンシャルと可能性を発信している「新しい日本型農林水産業の創出」の勉強会。20日に開かれた第8回勉強会では、「将来の林業を支える人材育成に取り組む北森カレッジ」をテーマに同カレッジが進める新たな人材育成のあり方を発信、チャレンジしていく姿勢を示した。
 「大学の研究シーズ」と「テクノロジー」を組み合わせた農林水産業の新産業化に向けて、を標榜し昨年4月にスタートした「新しい日本型農林水産業の創出」の勉強会。大都市に向けての情報発信を目的に「とにかくやっていることを理解してもらう」(北海道大学・土屋努氏)ため開いている。第8回の勉強会は、北森カレッジにおける人材育成をテーマに取り上げて、その延長線上に生まれてくる北海道林業の未来、可能性の大きさを発信した。
 「森を育て、人を育てる学び舎。」である北海道立北の森づくり専門学院(略称:北森カレッジ)の学院長である土屋禎治氏が講義にあたり、その後、勉強会参加者との質疑応答で現状を掘り下げるとともに、今後の展望、問題点などの共有化を図った。特に同カレッジが目指している林業の姿を示し、そのためにも欠かせない人材育成の重要性をアピールした。
 北海道の真ん中、旭川市内にある同カレッジは、修学2年間の専修学校。学年定員40人、道内の林業関係企業等への就業を希望する者で、(1)高校卒業程度の学力を有する(2)入学時に40歳以下を就学要件としている。令和2年度に開校しており、道内外から様々な年代や経歴を持つ生徒が入学している、という。
 北海道は資源量、面積ともに恵まれた林業地だ。森林面積は全国ナンバー1、日本全土の22%を占める。丸太の生産量も全国第1位。森林の蓄積も人工林を主体に充実しており、成長産業化が見込まれている。
 このため同カレッジは、地形が緩やか、事業の規模が大きい、高性能林業機械の導入という北海道の特徴を活かし、「安全性」「生産性」「ICT技術」で快適、格好いい林業を目指す方向に設定。条件が似て、研修などで交流、提携を進めているフィンランドを目標に掲げる。
 カリキュラムでも、これからの時代に求められるオペレータについて(1)選木や伐倒、植林など林業の知識を有する(2)作業を正確かつ効率的に行うスキルを有する(3)効率的な作業計画を立てることができる(4)マシンのメンテナンスを適切にできる(5)ICT技術を活用できることなどをあげ、徹底して実習を重視した教育を実践。フィンランドとの教育連携による授業をはじめ、シミュレーターを活用したオペレータ養成など現場を最優先にした学びを展開している。
 土屋学院長は「段階的・体系的なカリキュラムで実践力のある人材の育成を進めている。これまでの講義重視の教育から実習を重視し、実践理論を備えた人材の輩出を」と人づくりに意欲を示す。教育課程における実習の割合は約8割、最大15の資格の取得が可能。こうした人材をポテンシャルの大きい北海道の林業に送り出していく。

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