本社で感謝フェア、実績伸長へ各種対策/スガノ農機

スガノ農機(株)(渡邊信夫社長・茨城県稲敷郡美浦村間野天神台300)は18日、茨城県の本社で、地域住民との交流を図る恒例イベント・感謝フェアを開催し、家族連れなど過去最高の671人の参加者で賑わった。渡邊社長は、「我が社が何をやっている企業なのかを知ってもらう機会」と同フェアの狙いを話し、ようやく認知されてきたと成果を示しつつ、2027年に迎える110周年にはグループ売上げ80億円超の実績とすべく、内外で新たな取り組みを進めていく意欲を示した。
フェア会場では、同社新製品(浅耕プラウ、スタブルカルチ、バーチカルハロー、直装式レベラー、ケンブリッジローラー)を入口近くに置き、オークション提供用中古機、正規中古機を並べたほか、グループ企業SIR(株)(吉川貴夫社長)が取り扱う中古機のショールームをこの日にオープンした。また、超大型トラクタ同乗体験、本物の馬が引く馬車の乗車体験、時空戦士イバライガーショー、工場見学会、大抽選会などの市民お楽しみ企画も盛り込まれ、穏やかな天候の中、参加者の笑顔が広がった。
農機業界メディアに事業概要を説明した渡邊社長は、昨年3~5月は道内市場が厳しかったが、米価格上昇により、9月以降動きが良くなり新製品が寄与。特にレーザーレベラーは計画の倍の実績となるなど、増収増益で締めることができたと述べ、さらに中国からの強いオファーへの対応、パプアニューギニアでの直播による米づくり機械化農法への協力など、海外での事業展開がより重要となってきたため、1月1日付で国際事業部を立ち上げたことを紹介。
こうした国内外での事業推進により、同社およびSIR、圃場整備の施工企業であるスガノ創新(株)を合わせて今年は64億円、来年は70億円、そして110周年を迎える2027年は80億円を超える実績を目標にしていると前進の意欲を表した。その実現を支える対策としては、優秀な人材確保のための初任給アップ、女性社員の活用・登用、工場内設備の拡充、これからの農業に合致する新製品の開発・市場投入などをあげ、また、大規模化する農業への対応強化(一環として乾田直播技術の習熟=月1回の社内勉強会実施など)が重要と指摘した。
フェア会場でショールームをオープンしたSIRの吉川社長は、スガノのメーン製品であるプラウ、スタブルカルチ、レベラーが出ればそれに伴い中古機も出てくると話し、ショールームはそれらの魅力を直に知らしめる場であり、HPにおける情報の拡充を図る一方、しっかりと加修・フォローを進め、新規に同社製品を使う農家ユーザーなどに割安の中古機を活用してもらいたいと、これからの常設展示に期待を向けた。
関東甲信越支店で営業職を務める飯村千春氏にも話を聞いた。2022年4月に入社、1年余の研修後、群馬県からスタートし、現在は千葉・埼玉を担当。土壌の違いで以前は排水系の機械は扱わなかったが、今はそうした機械も出ていると。農業とは縁のない大学を卒業し分からないことが多かったが、まめな社内研修とともに、農家回りで学ぶことも多いと話す。「製品がいいので、ファンが多いのがありがたい。自分自身動くのが好きだし、機械に慣れるとともに面白味を感じている。年々規模が拡大する中、プラウをかけた圃場は高温障害が出なかったなどの農家の話を吸収しながら、仕事に活かしたい」と笑顔をみせた。
オークションには、サブソイラ、プラソイラ、スタブルカルチなど5機種を出品。機種により5万円、10万円の値付けでスタートし、最高落札額はリバーシブルプラウの25万円だった。溝掘機を落札した栃木県の稲作農家は、「スガノの機械はほかにも持っているけど、購入機はソバの栽培で使おうと参加した」と話し、落札の競争相手が少なかったためか、もっと安い金額提示でもよかったかなと言いつつ、これからの機械稼働を楽しみにしている様子をうかがわせた。オークションの売上げは全額地元の美浦村に応援寄付金として納める。









