種籾消毒装置を新発売/サタケ

(株)サタケ(松本和久社長・広島県東広島市西条西本町2の30)は23日から、種籾消毒処理装置「SASTEMA(サスティマ)」を発売した。蒸気で水稲種子の表面を加熱消毒し、冷却・乾燥まで自動で行うもので、農研機構との共同研究を通じて開発した。5~10秒という短時間での消毒を可能にしつつ、温湯消毒と同等の効果があり、種籾の水分がわずかな上昇で収まるため、脱水工程と乾燥機を必要としないなどのメリットがある。種子センターなどを中心に販売を進める。
イネばか苗病などの種子伝染性の病害を防ぐため、これまでは主に薬剤や温湯による種籾の消毒が行われてきたが、薬剤では廃液処理の問題、温湯では水槽や乾燥を行うためのスペースの確保、また、作業や工数が多いことも課題になっていた。こうした問題点を解消する装置として、同社は農研機構と共同で研究を進め、「SASTEMA」が誕生した。
同機は熱源に蒸気を用い、高温・短時間で消毒。発芽率は90%を維持し、特に糸状菌、線虫由来の病害に効果を発揮する。イネばか苗病については、温湯消毒と同等程度の発症率に抑える。
消毒から冷却、乾燥まで連続してできる高能率装置で、蒸気消毒のため水槽、脱水機、乾燥機が不要となり、清掃やメンテナンスにかかる時間、費用が削減できる。また、薬液消毒の際の廃液処理、温湯消毒の際の排水などがなくなるため、設置面積は大幅に削減でき、既存施設にスムーズに導入できる。
運転は投入から排出までタッチパネル操作による自動運転で、原料を投入し、品種を設定すると最適な運転条件で自動運転。冷却後の脱水・乾燥工程がないため、操作や調整に関わる作業時間の短縮も図れる―などの特徴がある。
同機の主な仕様は次の通り。
▽能力=500キロ/時▽消毒熱媒体=蒸気と高温空気の混合気体▽原料通過時間=5~10秒▽最大蒸気温度=280度C▽装置内総動力=39・8キロワット
▽機体質量=3000キロ▽標準装備=稼働データロギング装置▽構成=(1)消毒ユニット:消毒処理部・蒸気生成部・冷却部(2)仕上げユニット:最終冷却部・搬送工程(3)蒸気ユニット
価格はオープン。









