安定的な米供給に貢献/田植機・育苗関連機器特集

昨年の稲作は、作況指数101の平年並みとなった。品質面でも、1等米比率は昨年11月30日現在で76・1%と、5年産と比べておよそ15ポイントほど高い水準となっている。しかし、一部では、夏の高温による影響が散見される状況で、今後の安定的な米供給に向けては、高温・猛暑に対応した栽培技術や、新品種開発の必要性が高まっている。また、みどりの食料システム戦略に基づき、有機栽培への対応も重視されており、育苗段階からの減農薬や圃場における機械除草に対応した田植機の開発なども進んでいる。田植機・育苗関連の話題を集めた。
米価の高止まりが続いている。これまで低水準で推移していた米の小売価格は1・5~2倍に跳ね上がり、この急激な値上がりで、消費者の米離れを懸念する声もあるが、生産資材の高騰などもあり、稲作農家にとっては、今後の営農継続に向けた追い風となっている。
昨年の田植機の動向をみると、肥料、農薬等の資材費の高止まりや価格改定等の要因により、稲作農家の投資意欲は低下しており、8条以上のクラスについては、堅調に推移することが見込まれたが、前年を下回って推移した。4条、5条クラスも、個人農家の高齢化、後継者不足による離農等の要因により、大きく落ち込んでいる。
一方、米の在庫がひっ迫したことによる米価上昇に伴い、今後の購買意欲向上に期待がかかる。スマート農機への関心の高まりにより、直進維持機能や可変施肥機能を搭載した田植機、ロボット田植機の導入が進んでいくと見込まれ、みどりの食料システム戦略による環境負荷低減に対応した田植機への関心の高まりにも期待が持てる。
環境負荷低減に対応した田植機・育苗関連技術としては、農薬削減に向けた種子温湯消毒、両正条田植機、化学肥料低減やプラスチック被覆肥料問題に対応した可変施肥、ペースト施肥、紙マルチなどの技術も注目されている。









