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令和7年1月20日発行 第3536号 掲載

植物工場を宇宙へ/植物工場研究会が勉強会開催

 特定非営利活動法人植物工場研究会は14日、第163回勉強会「宇宙農業の研究・開発動向と将来」をオンラインで開催し、「宇宙に活かす植物工場」(千葉大学園芸学研究院/宇宙園芸研究センター教授・後藤英司氏)、「宇宙農業の経済成立性について」(日揮グローバル(株)月面プラントユニットシニアエンジニア・田中秀林氏)の2講演を行った。
 後藤氏は、月面に人が長期居住するためには、閉鎖型の基地にミニ地球のような人工生態系を構築することが必要だと指摘。続いて、2019年に検討報告書が公開されたJAXAの月面農場ワーキンググループの活動について報告した。現在は、農林水産省の「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクトで「高度資源循環型の食料供給システムの開発」に取り組んでおり、同大の植物工場を活用して、月面農場での育成を目指した生産システムの研究を進めているなどとした。
 続く田中氏の講演では、宇宙農業の経済性を考察した。宇宙活動において経済的な足枷となるのは輸送費であるとし、宇宙農場での食料自給による経済的メリットについて検討。月面農場で稲やトマトなどの作物を栽培するのに原発を使用した場合は8・5年で損益分岐を迎えるが、太陽光発電の場合は電源設備の質量コストが大きく、損益分岐を迎えられないなどの研究結果を報告した。その上で、今後、植物工場の面積効率や電力効率を上げることで、宇宙農業の経済成立性が向上する可能性を示した。

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